アストンマーティン、伝説の名車「DB4 GT」の復刻版を限定25台生産すると発表!
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最近では自動車メーカーが過去の名車を復刻させるのがちょっとした流行になっているが、アストンマーティンも例外ではない。同社は9日、歴代モデルの中でも最も希少で著名な「DB4 GT」を25台限定で復刻生産し、「DB4 GT Continuation(「継続」の意)」として販売することを発表した。1959年から1963年にかけて生産されたDB4 GTは、その時代を代表する最もパワフルな英国車の1つであり、現代のスーパーカーの先駆けとも言える。

DB4 GTは、標準仕様の「DB4」を軽量化してパワーを引き上げた高性能バージョンで、わずか75台が生産された。デビュー戦となった1959年のシルバーストーンにおけるレースでは、スターリング・モスのドライブで優勝を飾っている。

今回、復刻生産されるモデルは、オリジナルのDB4 GTの中でもレーシング・チーム向けに8台のみが製作された、さらに軽量なライトウェイト仕様の設計がベースになる。その製造は伝統ある英国ニューポート・パグネルの工場で行われるという。かつてアストンマーティンの本社が置かれ、オリジナルのDB4 GTの生産も行われていた由緒ある場所だ。2007年に「ヴァンキッシュ S」の製造が終了して以来、現在はアストンマーティン・ワークスのサービス部門がある。

この復刻モデルには、1963年に製造された最後のDB4 GTのシャシー・ナンバーから続くVINナンバーが刻印されるという。エンジンはタデック・マレック設計の直列6気筒を搭載。3基のウェーバー製ツインチョーク・キャブレターと1気筒あたり2つのスパーク・プラグを備えるこのエンジンは最高出力340bhpを発生し、4速マニュアル・トランスミッションとリミテッド・スリップ・ディファレンシャルを介して後輪を駆動する。広報担当の話によれば、エンジンは当時のものをリビルドするのではなく、新たに「一から」製造されるそうで、最新モデル「DB11」のサプライヤーに鍛造を頼んでいるという。ボディはオリジナルと同様、チューブラー・フレームに薄いアルミニウム製バネルを組み付ける構造だが、精度と強度を高めるため、手作業で仕上げを行う前に最新のデジタル機器を導入するそうだ。安全性は現代の基準に則り、FIA認定のロールケージや消火器、シートベルトが装備される。

新たに製造される25台は、すべてサーキット専用仕様となる予定なので、購入者がこれを走らせるために、2年間にわたるドライビング・プログラムが、ヤス・マリーナをはじめとする世界各地の国際級サーキットで開催される。オーナーは、ル・マンで複数回のクラス優勝経験を持つダレン・ターナー選手など、アストンマーティン・レーシングのエキスパートから直接トレーニングを受け、「サーキット・ドライビングが科学より芸術に近かった時代の」テクニックを学べるそうだ。

気になる価格は、およそ150万ポンド(約2億2,000万円)とのこと。納車は2017年の第3四半期に始まる予定だ。ジャガーが「XKSS」や「ライトウェイトEタイプ」で失われた血統を甦らせたのに続き、ノスタルジックな復刻生産はますます盛んになるかもしれない。アストンマーティン・ワークスのコマーシャル・ディレクターを務めるポール・スパイアーズ氏は、「デイヴィッド・ブラウンの時代と同じ本物の手作りに、現代の進歩した技術や高められたパフォーマンスを組み合わせることで、DB4 GT Continuationには、クラシックな設計と現代的な手法が融合されています。結果として、実に驚くべきマシンが誕生しました」とコメントしている。


By Greg Migliore
翻訳:日本映像翻訳アカデミー