ホンダの燃料電池自動車「クラリティ フューエル セル」が欧州に上陸
ホンダCLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」(以下、クラリティFC)が公式に欧州に上陸した。ホンダは11月29日、欧州連合(EU)が主導する「HyFIVE(Hydrogen For Innovative Vehicles)プロジェクト」の一環として、自社初の燃料電池自動車(FCV)の販売を欧州で開始すると発表。この「クラリティFC」の最初の6台を入手できるのはロンドンかコペンハーゲン在住の顧客になるという。

このHyFIVEプロジェクトを推進するEUは、排出ガスを削減する手段としてFCVの販売を促進している。ホンダを含めた自動車メーカー5社が、オーストリア、デンマーク、ドイツ、イタリア、スウェーデン、英国の潜在顧客のために185台のFCVを送り込む予定だ。

ホンダはまた、米国でも今年中にクラリティFCの販売を開始する予定だ。販売価格は約6万ドル(約685万円)となりそうだが、月額369ドル(約4万2,000円)でリース販売も行われる。同じくFCVであるトヨタ「MIRAI」の月額リース料金も9月に349ドル(約4万円)に引き下げられていることから、この辺りの金額が米国におけるFCVリース料金の新たな指標となりそうだ。ホンダの先月の発表によると、2017年型クラリティ一FCの一充填航続距離は366マイル(約589km)になるという。つまり、同モデルはゼロ・エミッション車の中でも、テスラの2016年型「モデルS P100D」の315マイル(約507km)やMIRAIの312マイル(約502km)を上回り、最も航続距離の長いクルマということになる(日本で発表されているJC08モードに基づくメーカー測定値はクラリティFCが約750km、MIRAIが約650km)。

さらに、ホンダは2030年を目処に自社の販売台数の3分の2を「プラグインハイブリッドとハイブリッド、そして排出ガスゼロの車に置き換えることを目指す」と語っている。つまりは、排出ガスを削減するための取り組みを自社のラインアップ全体で広範にわたり進めているのであり、クラリティFCや同車から派生する電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)はその取り組みの一部でしかないということを示唆している。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー