Mercedes-Benz E-Class Stationwagon
メルセデス・ベンツ日本は2016年11月29日、新型Eクラス ステーションワゴンを発売した。世界の市販乗用車をリードする勢いで先進技術を満載して登場したEクラスセダン同様に、高速道路や渋滞でドライバーの負担を大幅に軽減する「ドライブパイロット」をはじめとする安全技術を搭載。そのうえで最大1280リッターという広大なラゲッジスペースを備えるのがセダンとの最大の違いだ。


搭載エンジンは標準タイプ(135kW/300Nm)と高出力タイプ(155kW/350Nm)がある2.0L 4気筒ターボ(E200及びE250に搭載)、143kW/400Nmの2.0Lディーゼルターボ(E220d)、333kW/480Nmの3.5L V6ツインターボ(E400)、そして295kW/520Nmの3.0L V6ツインターボ(メルセデスAMG E43)と4種類。そこに装備仕様として「アバンギャルド」「アバンギャルドスポーツ」「エクスクルーシブ」「AMG」を組み合わせるグレード構成もセダンに準じたものだ。


しかし、セダンの「アバンギャルド」系ではオプション扱いとなる本革シートがワゴンでは「アバンギャルドスポーツ」にグレードとして「アバンギャルドスポーツ本革仕様」が用意され、逆にワゴンの「アバンギャルド」においては本革シートがオプションでも装着できないなど一部グレード設定はセダンと異なっている。


ステーションワゴンの要ともいえるラゲッジルームに関しては、ミディアムサイズならではの広さを確保。その点に関してユーザーの期待を裏切ることはないだろう。
ステーションワゴンの荷室の実用性は単純な広さだけでなくホイールハウスがいかにコンパクトに作られているかも重要だ。新型Eクラスステーションワゴンではサスペンションの取り付け位置をセダンとは異なる専用設計とすることで荷室内への張り出しの少ない形状を実現。またリヤセクションはフロアも専用設計で、底面を補強することで剛性を高めて振動対策が取られているほか床下に大きなアンダーボックスも組み込まれている。

Mercedes-Benz E-Class Stationwagon
商品企画担当スタッフによると、実はEクラス ステーションワゴンをはじめ最近のメルセデス・ベンツには荷室の設計においてとある日本の文化が取り入れられているのだという。それはゴルフバッグの積載性だ。
日本のセダンやステーションワゴンがこだわるのとは対照的に、欧州や北米のクルマはゴルフバッグの積載性についてこれまであまり考えられていなかった。しかしメルセデス・ベンツの乗用車開発においては現在、荷室にゴルフバッグを上手に収めることも考えて開発されているというのだ。
そのためにゴルフバッグに加えて"日本の常識"である46インチのドライバーをわざわざ日本からドイツへ送り、ヘッドにカバーをかぶせたうえでパズルのように苦労しなくても簡単に積めるように開発段階で検証されているという。
その際には日本サイドから「CAD上でシミュレーションするのではなく実際にモックアップに入れて検証しろ」「押し込んで入った、ではダメだ」「シャフトに力がかかることのないように」などと助言(指令!?)を与えているのだとか。
かつてEクラスは日本仕様のみ荷室の内張りがゴルフバッグ積載に対応した形状となっていたことがあったが、現在では日本仕様だけ別設計ということはない。しかし新型Eクラスのトリムを見ると欧州車の常識であるフラットではなく、後方が外側に抉られた形状となっていて、これもゴルフバッグ積載とも関係しているのである。ちなみに新型Eクラスステーションワゴンの一般的なゴルフバッグ積載数はトノカバーが使える状態で3個だ。


新型Eクラス ステーションワゴンはエクステリアデザインだけでみるとかつての実用車からは程遠い今どきの流麗さを持っている。しかし、後席を倒すのは荷室壁のスイッチを操作するだけで可能、床面はきっちりフラット、トノカバーはテールゲート開放に合わせて上昇する、セルフレベリングサスペンションを採用し荷物が重くても車高をきちんと保つなどワゴンとしての実用性の高さがしっかりと具現化されてことを実感させられる。

Mercedes-Benz E-Class Stationwagon
1978年にルーツとなる「T-model」が発売されて以来、累計100万台以上を販売してきたEクラス ステーションワゴン。先代では日本でのEクラス販売のうち約3割を占めていたが、新型も多くの支持を集めることは間違いないだろう。
価格は712万円(E200ステーションワゴンアバンギャルド)から1186万円(メルセデスAMG E43 4MATIC ステーションワゴン)となっている。

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