米国のハッカー・チームが、脳波を使ってテスラ「モデルS」を動かすことに成功!(ビデオ付)
近い将来、テレパシーならぬ"テスラパシー"という言葉がグリーンカーの用語集に追加されるかもしれない。カリフォルニア大学バークレー校が主催する、大学生もしくは大学院生なら誰でも参加可能なハッキング・イベント「Cal Hacks 3.0」において、参加していた4人組のチームが、テスラの電気自動車「モデルS」を脳波によって直進/停止させるシステムを作り上げたと、ハッキング・ソフトウェア開発専門サイト『Deypost』が伝えている。これが果たしてなのか、それとも科学者フランケンシュタインの生み出した怪物のように危険な存在となるか、解釈は分かれるところだろう。

「Teslapathic」と名付けられたこのシステムは、厳密に言えばクルマのコンピューターをハッキングするものではない。まず、頭に脳波を検出するヘッドセットを装着。脳からの信号は、リニアアクチュエータと呼ばれる直線運動を行うパーツに無線で送信され、このパーツはテスラのブレーキペダルとアクセルペダルに取り付けられている。つまり、ヘッドセットを装着した人物が「止まれ」もしくは「進め」と考えると、自動でペダルが押され、クルマが動くという仕組みだ。また、同チームは自動車のワイパー用モーターとポテンショメータをステアリングに取り付け、脳波でモーターを動かしてハンドル操作を行うことにも成功したようだが、その仕上がりの程は定かではない。

この4人組のハッカー・チームは、36時間をかけてモデルSを脳波で操作することに成功し、実際にクルマを動かしている様子を撮影した短い動画をYouTubeに投稿した。彼らは今後、この仕組みを発展させてドーナツターンに挑戦したりするのだろうか?

4人のうちの1人、ケイシー・スペンサー氏は以前、モデルSで1度の充電で500マイル(約805km)以上の距離を初めて走ることに成功したとして米国版Autoblogで取り上げたこともある人物だ。モデルSの航続距離はEPAの検査値で最大265マイル(約426km)だったが、同氏は平均22mph(約35km/h)という、どちらかと言えばゆったりとした速度で走らせ、20時間このペースを保ち続けることでこの偉業を達成した。次に彼が挑戦する際には、運転席に座る必要すらないのかもしれない。




By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー