フォルクスワーゲン、今後10年間の世界戦略「TRANSFORM 2025+」を発表
Related Gallery:VW I.D. Electric Concept

世間が何と言おうと、フォルクスワーゲン(VW)ディーゼル車の排出ガス不正問題で受けたダメージを克服しようとしている。対象車両の買戻しや修理に続き、パリ・モーターショーには最新鋭の電気自動車(EV)を出展。さらに、22日に発表された今後10年間の世界戦略「TRANSFORM 2025+」もそのための手段と言える。

この広範囲にわたる発表は、インドや南米、ロシアなど経済的な車両が増加していく市場を含めた世界各地で、EV化とコネクティビティにフォーカスしたVWの計画についてまとめられており、「e‐モビリティがVWブランドの中核になる」ことと、「モジュラーエレクトリックドライブ(MEB:電気自動車のためのモジュラープラットフォー ム)」を採用する新型EVの生産を北米で2021年から開始することを明言している。

VWは北米市場において「現在のニッチブランドという位置づけから、収益力を備えた業界屈指の量販ブランドへと成長することを目指す」と述べており、この声明の中でフォルクスワーゲン・ブランド取締役会会長のヘルベルト・ディース氏は「我々は、米国における活動を、大幅にステップアップしたいと考えています。特に注力していきたいのは、この国で重要なセグメントである大型SUVやリムジンなどです。今後は、これらのセグメントで、製品ラインアップを大幅に拡充していくことになるでしょう。それに続くステージとして、北米マーケットにも最新の電気自動車を投入していきます。今後数年間、電気自動車のインフラ整備のために、多額の投資を行う方針です」と語っている。

VWは長い間大きな夢を抱いてきたが、その傾向は今回の「TRANSFORM 2025+」でも継続していくようだ。同社が述べた通りにすべてを実現できたら、VWは「2030年までに新しいモビリティの世界において主導的な役割を担う」という目的を達成できるかもしれない。そうすると、TRANSFORM 2025"+5"になるが、そんなこと誰も気にしないだろう。


By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー