テスラが販売されていないロシアで、オーナーズ・クラブが非公式のサービス・センターを設立
Related Gallery:2016 Tesla Model X Reveal

テスラ・ファンの強い決意を以てすれば、国境など無きに等しい。そのことをモスクワ・テスラ・クラブが証明している。金融情報サービス『Bloomberg』によると、現在ロシアではテスラのクルマが販売されておらず、今後もそうした予定はないという。にもかかわらず、販売ルートのある国でテスラを購入し、ロシアへ輸送するなどしてクルマを手に入れた人々がいる。

そうした人々にもメンテナンス・サポートが必要だ。米国で開催されたテスラモーターズ・クラブ主催のカンファレンスで、モスクワ・テスラ・クラブの創設者の1人でありクラブ責任者のイゴール・アンタロフ氏は、同クラブがどのようにしてサポート体制を実現させているかを説明した。主な方法の1つとして、同クラブが設立した非公式のサービス・センターがある。これにより、クラブに所属するおよそ300人といわれるテスラ車のオーナーは、修理やサポートを受けるために愛車をヨーロッパの国々に輸送する必要がなくなるという非常に有り難いサービスだ。アンタロフ氏はこのサービス・センターが公式なものとなるように、テスラに申請中であるという。

同クラブが提供するのはサポート・サービスだけではない。イベントなどで、オーナー、主催者、スポンサーの橋渡し役を務め、クルマも販売する。モスクワ・テスラ・クラブのウェブサイトを見ると、現在数台のテスラ車が、他の様々な電気自動車(EV)と共に売りに出されており、顧客の希望するモデルや仕様が無い場合は、ヨーロッパや米国に赴き輸入代行を行うとも記されている。また、同サイトで強調されているように、将来的には充電のために1泊することなく、モスクワからリトアニアへのドライブを可能とする充電ステーションの建設が予定されているそうだ。

さらに米国でも、テスラ・ファンがどれほど同社のクルマとブランドに献身的であるかを証明するエピソードがある。テスラ社の直販が認可されていない米国のミシガン州で、テスラ車のオーナーらが一致団結し、ある役割を買って出たのだ。同社のディーラー設立を禁ずるこの州で、同州のおよそ400人のテスラ・オーナーたちが、自身が所有するテスラ車を潜在顧客に向け、試乗用に提供し始めた。そのため、この地域の潜在顧客は試乗の為にわざわざシカゴやクリーブランド、カナダのウィンザーまで行かずに済んでいる。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー