レズヴァニ・モーターズ、ユニークなドアを持つスーパーカー「ビースト・アルファ」をLAオートショーで発表
Related Gallery:2017 Rezvani Beast Alpha

米国カリフォルニア州アーバインに本拠地を置くスーパーカー・メーカーのレズヴァニ・モーターズは、今年のLAオートショーで最新モデル「ビースト・アルファ」を公開した。2シーター・ロードスター「ビースト」のクーペ・バージョンとなるこの新型は、価格が20万ドル(約2,270万円)で、最高出力は500hp。オプションのシーケンシャル・オートマチック・トランスミッションを選んだ場合、0-60mph(約96.6km/h)を3.2秒で加速する。ビーストの2.7秒よりやや遅いが、これは恐らく車両重量が134kgほど重いためだろう。その代わりにビースト・アルファでは快適性が向上している。



ビーストより車重が増えたとはいえ、それでもわずか884kgと決して重いクルマではない。そして、快適性の向上は、取り外し可能なハードトップを採用したルーフによるところが大きい。何しろ従来型のビーストには、ルーフというものが存在しなかったのだから。ビースト・アルファなら雨や風から身を守ることもでき、ルーフを外せばオープン・エアの開放感も味わえる。このハードトップによってエアロダイナミクスも向上しているようで、最高速度はビーストが165mph(約265.5km/h)なのに対し、ビースト・アルファは175mph(約281.6km/h)に達する。

2つ目の新たな特徴は、クルマを乗り降りする際にのみ明らかになる。ドア開閉機構における最後の発明とも言えそうなこの「サイドワインダー」ドアは、突き出して前方にスライドすることで開け閉めする仕組みだ。したがって、ケーニグセグと同様に、駐車する際は他のクルマやガードレールから離れて行う必要がある。



ビーストとビースト・アルファの違いは内部にもある。従来のビーストがアリエル「アトム」の車体をベースにしているのに対し、ビースト・アルファはロータスのアルミニウム製シャシーを使用しているのだ。エンジンにも多少の違いが見られる。両車ともホンダ製「K24」型2.4リッター直列4気筒を搭載するものの、ビーストはロトレックス製スーパーチャージャーを装着し、アルファではターボチャージャーを採用している。さらに、シリンダーヘッドのポート加工やカムシャフトの交換、ピストンとコネクティングロッドの強化など、エンジン自体にも大幅な改良が施されている。



車内はかなりシンプルだが、現代的な要素も取り入れられている。シートにはレザーとアルカンターラが張られ、メーター・パネルはレースカーで見られるようなLCDスクリーン、ダッシュボードに「Apple CarPlay」と「Android Auto」に対応したオーディオも装備されている。エアコンとエアバッグも標準で装備され、パワーやスタビリティ・コントロールの介入を選択するためのドライブモード・セレクターなども搭載。これには、のんびり走る時のためのエコノミー・モードまで用意されている。

なお、このアルファではおとなしすぎてつまらないという方のために、オープントップ・バージョンのビーストも引き続き販売されている。さらに本当に"クレイジー"な人向けには、「ビーストX」と呼ばれるオープントップ・タイプの、ボルグワーナー製ツイン・ターボチャージャーを搭載したバージョンもある。これは最高出力700hpを発生し、0-60mph加速は2.5秒とのこと。ただし、オープントップのビーストは両モデルとも、ユニークなサイドワインダー・ドアは装備されていない。



By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー