Harley-Davidson Softail Slim S
リターンライダーにとっての一つの夢、それが「いつかはハーレー!」って人も多いんじゃないかと思う。
でもその「いつか」を待っていたらなんだか体力も落ちて来ちゃって、若い頃みたいに体力でバイクをねじ伏せることに一抹の不安もあるし、なによりハーレーってなんつーの、オカネを掛け出したら底なし...ヘタしたらちょっとしたクルマでも買えるんじゃないの(涙)、的不安要素もあり、未だ手を出せていない人もいるんではないでしょうか。

Harley-Davidson Softail Slim S
そんな人に、このソフテイルスリムSをオススメしてみたいと思う。

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2016年にデビューし、2017年にも継続してラインナップされる「ソフテイルスリムS」は、1.801ccという所有欲を存分に満たしてくれる大排気量を備え、さらにご覧の通り見た目もツルシで完璧にマッチョ。つまり青天井のカスタマイズに手を出さずとも、ディーラーから乗り出したそのままの姿でしっかりイバりの効くルックスを叶えている。

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特に今回の試乗車となったカラー「オリーブゴールドデニム」は西海岸を彷彿とさせる軽やかなミリタリーグリーンをマットに仕上げ、タンク両サイドに☆まで乗っけてポップ&カジュアルな雰囲気を漂わせる。これなら女性が乗ってもステキ。意外にどんなファッションにもマッチしそうでもあって、ツーリングウエア選びも楽しくさせてくれそうだ。

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それにしても1.800cc越えの排気量だ。しかもやっぱりどう考えたって、目の前にした「ソフテイルスリムS」はかなりデカい。「え、待って、ちょっと私こんなの乗れない」と、一瞬気持ちが怯んだが、実際に跨がってみると拍子抜けするくらいに扱いがラクだったのにまず驚いた。

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なんてったってアメリカンバイクの利点であるところの、足着き性の抜群の良さ!これほどに巨大な体躯でも、ベタ足着けた両足を使って、跨がったまま取り回せてしまうのだもの!足着きの不安から来る立ちゴケの心配がないってだけで、有り難み倍層だ。
しかもその名に「スリムS」と冠するだけあって、両腿の間に挟んだバイクは意外なほどにスリム。身長162センチ、体重52キロ(取材当時)の私ですらもマタに持て余す感じなく、スッキリとシートに腰掛けていられる。

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ただし、両手足を投げ出すようなアメリカンなライポジだけはちょっと特徴的だ。
とはいえ、これも普段からバイクに慣れている人ならそこまで不安がる必要はない。私は自身のバイクキャリアの中でアメリカンタイプを所有してきていないのだけど、それでも一瞬で慣れたからきっと大丈夫だと思う。

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慣れが必要と言えば、独特のシフト方式のほうが慣れに時間がかかった。
シフトペダルはシーソー式になっていて、シフトアップの際にはつま先をシフトペダルの下に差し入れなくとも、ペダル後方を踵で上から蹴ればいい。いや、通常通りにつま先を差し入れてプッシュアップする方式も可能なんだけど、せっかくハーレーに乗ったんだからコレを使いこなしたいと思うのは人の常(?)。でもどうしても、身体に染み付いたクセでつま先を使っちゃうのだ。
オーナーになった暁には是非、安全を確保したうえでコソ練し、使いこなして欲しい。慣れたらブーツのつま先も傷つかないし、いいシステムだと思う。

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さて、早速エンジンに火を入れて乗り出す。
何度も言うけど1.800cc越えだ。スペックにビビってスロットルを開けたら、これがまた意外なほどにトルクがない。

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そう、さすがアメリキャン〜!なのだけど、このエンジンの花道は中〜高速クルーズ域にあって、時速0キロからのトルクは細め。始動の際はワリとアクセルをあおり気味にして正解だ。一旦速度に乗ったらあとは快適そのもの。正直、一般道では3速くらいまでしか使わなくてもいい。この辺はエンジンパワーがモノを言い、調子に乗って4速に入れようものならライトノック、もしくはオーバースピードのどちらかをカマしてしまうくらい。日本なら、高速道路でやっと5速まで使えるかな、と言った感じ。一般道では2〜3速を上手に使えば、それで事足りるだろう。
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気をつけなければ行けないのはブレーキ側。
ソフテイルシリーズ中、最も軽量というこの「スリムS」だが、それでもやっぱりこの図体だから、絶対的な重量はソコソコあり、それを制動させるためには早めのブレーキングが必要になる。まあ、このスタイルだからそんなにギャンギャンにコーナーを責め立てるような走りをする人は、そもそもコレを選ばないと思うのだけど、直線番長的な正確も併せ持つために、信号待ちなどの際の位置合わせですらややブレーキはルーズに感じたから、その辺は注意して欲しい。コーナリングも機敏というよりは、タラーっと流して脱力を味わう感じ。普段なら早めに駆け抜けたいコーナリングも「ソフテイルスリムS」ならじわっと堪能したくなる。

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それから、その車重で言えばUターンも注意。ホイールベースが長いので、重心は低いとはいえ一度傾いたら自力で直立を保持することはかなり難しい。ちょっとカッコ悪くても、ちゃんとマージンを確保して大回りすることが、バイクにもお財布にも心にも傷をつけない自衛策になる。

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いいな、と感じたのはソフテイルスリムS全体に、びっしりと張り巡らされた「ムード」が頑なまでに統一されていること。これぞザ・ハーレー!の走りを、どこを切り取っても金太郎飴のように味わうことができてしまうのだ。

ハーレーダビッドソンジャパン 公式サイト
http://www.harley-davidson.com/