電気自動車は燃料電池車よりも経済的に排出ガスが削減できるという研究結果が明らかに
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あらゆる観点から見て、電気自動車(EV)を選択した方が水素燃料電池自動車よりもクルマから排出される温室効果ガスを低コストで削減することが出来るという研究結果が明らかになった。これは、スタンフォード大学とミュンヘン工科大学が共同研究を行い、『Energy』誌に掲載されたもの。この研究によると、燃料電池車は走行に必要なエネルギーとその生産性を計算すると、電気自動車の2倍の電気エネルギーが必要だという。両者とも走行の際に排出ガスを出すことはないので、どちらも同じように環境にやさしいクルマである。だが、EVは水素を充填するよりも、より経済的に排出ガスを削減できるのだ。

研究員らは米国サンフランシスコから約40マイル(約64km)南東にあるカリフォルニア州ロスアルトス・ヒルズの地域をケース・スタディとして研究した。まず、2035年に町の38%のクルマがEVか燃料電池車のどちらかになると仮定し、その際にこの町では余ったソーラーパワーで水素を作り、EVのバッテリーを送電網が限度に達した時に電気を供給する蓄電として使うなど、あらゆるシナリオを想定してデータをコンピューターにかけたという。また、この研究では、2025年までにEVが従来型のクルマに対する"価格競争"相手になることも考慮されている。

皮肉なことに、カリフォルニア州は水素充填ステーションの開発における発祥の地として知られている。米国が保有している31基の公共の水素充填ステーションの内、28基がこの"ゴールデン・ステート"(カリフォルニア州)にある(残りの3基はコネチカット州、マサチューセッツ州、サウスカロライナ州)。加えて、ファーストエレメント・フューエル社により設置されたTrue Zero水素ステーションは、少々度を越えているように思われるが、2015年の終わりから2016年の中頃までに15基を稼働させている。今年8月に同社が発表したところによると、このステーションが充填した水素は約16,000kgで、100万マイル分(約160万9,344km)の距離を排出ガスなしで走行した計算になるという。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー