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アルファ ロメオは、現在開催中のLAオートショーで公開した「ステルヴィオ」で、不動の人気を保つクロスオーバー/SUV市場に初参入する。同車はアルファ ロメオの特徴的なスタイルや運動性能を、このセグメントにもたらすだろう。

スペックを見る限り、ステルヴィオでも古典的なアルファ ロメオらしい楽しさが味わえそうだ。まずエンジンは、新型セダンの「ジュリア」と同様に、最高出力280hpと最大トルク42.3kgmを発生する2.0リッター直列4気筒ターボが、標準のステルヴィオとステルヴィオ「Ti」モデルに搭載される。そして、ステルヴィオにも設定されるトップ・グレードの「クアドリフォリオ」は、「ジュリア クアドリフォリオ」と同型の2.9リッターV6ツインターボ・エンジンを搭載し、最高出力505hp、最大トルク61.2kgmを発揮する。このステルヴィオ クアドリフォリオは0-60mph(約96.6km/h)加速3.9秒と、ジュリア クアドリフォリオよりわずか0.1秒遅いだけだ。

トリムのグレードにかかわらず、ステルヴィオのトランスミッションはすべて8速AT、駆動方式は「Q4」の4輪駆動となる。リアに機械式LSDも装備可能で、クアドリフォリオではトルクベクタリングを備えるリア・ディファレンシャルが追加される。このドライブトレインを搭載するシャシーにはアルミニウムが多用されており、ドア、フェンダー、フロントとリアのフレーム、そしてサスペンションの各種コンポーネントを軽量なアルミ製としたことで、前後の重量配分はほぼ50:50を実現。サスペンションは4輪独立懸架式で、クアドリフォリオにはさらにスポーティなアダプティブ・サスペンションが搭載されている。



ステルヴィオは、デザインもジュリアから受け継いでいる。実際、ステルヴィオはジュリアの背を高くしたワゴンのように見える。フロント・フェイスもほぼ同じで、違いといえば、センターのグリルがより高く、下側が少しだけ後方に絞り込まれ、ノーズが立っていることくらいだ。サイドのキャラクターラインやリア・バンパーさえも、ジュリア クアドリフォリオと酷似している。しかし、テールエンドはジュリアほど上出来ではない。アルファ ロメオはステルヴィオをなだらかに傾斜したハッチバックにしたかったようだが、仕上がりはごちゃごちゃと面が多くて丸みを帯びたスタイルとなってしまった。

インテリアもジュリアを彷彿とさせるものの、ステルヴィオのダッシュボードは、トップがスクリーンの上で盛り上がり、右の送風口へ向けて傾斜していくデザインとなっている。ジュリアはダッシュボードのトップがメーター・パネルのところからすぐに下がっており、右の送風口のところで再び上がっているだけだった。計器パネルについて言えば、ステルヴィオは7インチのディスプレイがタコメーターとスピードメーターの間にあり、クアドリフォリオのスピードメーターは200mph(約322km/h)まで刻まれている。センタースタックには、標準モデルで6.5インチのディスプレイが装備され、Tiとクアドリフォリオでは8.8インチにアップグレードできる。Tiではウッドのトリムを追加することも可能だ。全車ともシートはレザーが標準だが、クアドリフォリオではアルカンターラを組み合わせることができ、スパルコのカーボンファイバー製シートも選択可能だ。


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アルファ ロメオはステルヴィオの発売時期や価格をまだ公表していない。しかし、我々は次の2つの理由から、発売が長引いてきたジュリアのようにはならないことを祈っている。1つは、このクルマの販売でアルファ ロメオが大儲けできるかもしれないから。もう1つは、ステルヴィオがジュリアの持つ走りの楽しさを少しでも受け継いでいるのであれば、出来るだけ早く運転したいからだ。



By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー