ジープの名に相応しいコンパクト・クロスオーバーとして生まれ変わった、新型「コンパス」が登場
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ジープはついに「コンパス」を正しい方向へと導いたようだ。このコンパクト・クロスオーバーが「パトリオット」と並び、2007年モデルイヤーとして最初にデビューした時にはひどいものだった。初代コンパスはジープに見えず、オフロード車としての信頼性も乏しく、走らせて楽しいクルマとは言い難かった。誰が見ても失敗作だった。それが2011年のミッドサイクルのリフレッシュで多少改善し、2014年には不評だったCVTが6速ATへと変わり、後期モデルはコンパス史上最高のモデルとなった。しかし、"最高"だったのもこれまでの話だ。

2017年型としてモデルチェンジした新型ジープ「コンパス」は、競争力を得て市場に戻ることになりそうだ。見た目は「グランドチェロキー」を縮めたような感じで決して悪くない。スロットグリルに隆起したフェンダー、そして後部に向かって緩やかに上がるボディ・サイドが、2ボックス型のビジュアルに面白味を加えている。コンパスには小型の兄弟車「レネゲード」にあるような着脱式のルーフは採用されなかったものの、オプションのデュアルペインパノラミックサンルーフを装備すれば、キャビンの閉塞感からも解放されるだろう。



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米国仕様のパワーユニットは、2.4リッター直列4気筒「タイガーシャーク」エンジン1種類のみで、最高出力180hpと最大トルク24.2kgmを発生。これは先代モデルを8hpと1.4kgm、それぞれ上回る数値だ。トランスミッションは3種類が用意され、6速MTは4×4(4輪駆動)と4×2(前輪駆動)の両バージョンで選べる。そしてオートマチックは、6速ATが4×2、9速ATは4×4との組み合わせとなる。4×4モデルは、フルタイム4輪駆動システム「アクティブドライブ」または「アクティブドライブロー」(低速ギア比仕様)が、最もトラクションの掛かる車輪に最大100%の駆動力を伝達する。

今回からコンパスのラインナップに「トレイルホーク」(上の写真の赤いモデル)が新たに追加された。専用フロント・バンパーを持ち、サスペンションをさりげなくリフトアップすることで、30度のアプローチアングルや、24度のブレークオーバーアングル、34度のデパーチャーアングルを確保し、オフロードの走破性を高めたモデルだ。トレイルホークは、「ヒル・ディセント・コントロール(HDC)」や、路面状況に応じてトラクションを調整する「セレクテレインシステム」に追加された「ロック(岩)」モードと、アクティブドライブローの20:1というクロール・レシオの組み合わせにより、このクラスの中でも最も優れたオフロード性能を発揮するモデルに仕上がっている。ご想像の通り、新型コンパスはモノコック・ボディを採用しているので、舗装路では快適な乗り心地も期待できる。前後に装着されたKoni社の振動を減衰するストラットが、運転をより快適なものにするだろう。



インテリアは、グレードによって大きさの異なる3種類のタッチパネル式センターディスプレイが用意され、ベースモデルでは5.0インチ、オプションで7.0インチまたは8.4インチのユニットを選べる。同様に、メーター・パネルも3.5インチのインフォメーション・ディスプレイまたは7.0インチのフルカラー・ディスプレイから選択可能だ。インフォテインメント・システムは「Apple CarPlay」と「Android Auto」の両対応となる。昔ながらのセンターコンソールに備わるシフトレバーも好ましい。

この新型コンパスの発売時期については発表されておらず、もうしばらく待つ必要がありそうだ。また、燃費性能については、2.4リッター「タイガーシャーク」エンジン搭載モデルで、最良30mpg(約12.8km/L)と発表されているが、詳細は不明だ。まだその全容が明かされているわけではないが、この新型はジープがこれまで提供してきた中で最も優れたコンパスとなることは明らかだろう。是非、写真や動画でその姿をご覧いただきたい。



By Jeremy Korzeniewski
翻訳:日本映像翻訳アカデミー