シボレー、オフロード仕様ピックアップ・トラック「コロラド ZR2」の市販モデルを公開
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2014年のLAオートショーで、シボレーはディーゼル・エンジン搭載のオフロード仕様ピックアップ・トラック「コロラド」のコンセプトカーを発表し、「ZR2」の名を再び公の場に出現させた。あれから2年、ついにこのトラックの市販モデルが公開された。予想通り、ディーゼル・エンジンを搭載する(ガソリン・エンジン搭載モデルもある)オフロード仕様車としての魅力が満載だ。このクルマを目の当たりにしたら、オフロード・レーサーのイヴァン・スチュワートもトヨタとのスポンサー契約を考え直したかもしれない。

市販モデルの外観は、ボンネットの隆起部分に見られるブラックのアクセントも含め、当時のコンセプトカーとほぼ変わっていない。ただしフロント・バンパーはアプローチ・アングルを改善するためにデザインが見直され、アルミニウム製のスキッド・プレートが埋め込まれている。コンセプト・モデルでは荷台にスペアタイヤが備えられていたが、これもオプションとして提供されるようだ。サスペンションは5cmほど引き上げられ、トレッドは前後とも約9cm拡げられている。標準で31インチのオフロード・タイヤを装着する。

しかし何と言っても、ZR2の最大の特徴はマルチマチック製の「DSSV(ダイナミック・サスペンション・スプール・バルブ)」タンパーだ。これは「カマロ Z/28」にも使われており、同様のものはル・マン24時間のピットレーンや、F1マシンでも見られる。ZR2はこのダンパーが使われる最初のオフロード市販車となる。DSSVは従来のダンパーとはバルブの設計が異なり、簡単に言うと、より精密なチューニングが可能になる。つまりZR2なら、起伏の激しい場所を走り抜ける際にはダンパーの設定を柔らかくすることで衝撃を抑え、平滑な路面では固く変化させることで安定した走りができるようになる。



そのほか、ZR2に見られるオフロード仕様車としての特徴には、フロントとリアの電子制御式デフロックが挙げられる。センターのトランスファーケースと組み合わせることで、メルセデス・ベンツ「Gクラス」並の制御が可能になる。また、「オフロード」モードのボタンを押せば、泥やぬかるみに合わせて、トランクションコントロール、ABS、スロットルの反応が最適化される。

パワートレインの選択肢は標準のコロラドと同じだ。最高出力308hpの3.6リッターV6ガソリン・エンジンと、最大トルク51.0kgmを発生する2.8リッター「デュラマックス」直列4気筒ディーゼル・エンジンが用意され、いずれも8速オートマチック・トランスミッションが組み合わされる。積載量と牽引の性能も引き継がれ、荷台の最大積載量は1,000ポンド(約454kg)、5,000ポンド(約2,280kg)のトレーラーも牽引可能だ。


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By Michael Austin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー