レクサス初の燃料電池車はトヨタ「MIRAI」より高性能なパワートレインを積むSUVに
レクサス初の水素燃料電池車(FCV)は、以前に宣伝されていたよりも高速で走れるようになるが、市場への投入は予想より遅れそうだ。これは、燃料電池技術を「MIRAI」以外に拡大しようというトヨタのもくろみに起因するパラドックスといえる。いずれにしても、レクサスのFCV第1号は2020年までに販売開始の予定であると、英国の自動車メディア『Auto Express』 が欧州レクサス販売のトップであるAlain Uyttenhoven氏のコメントを引用して報じている。

Uyttenhoven氏によれば、レクサスのFCVは燃料電池用パワートレインを搭載するスペースを十分に確保できるSUVモデルになるだろうとのこと。この発言は、レクサスの燃料電池パワートレインが、ハイブリッドSUVのレクサス「RX450h」に近い性能になるという意味を含んでいるようにも思われる。ちなみにRX450hは最高出力308hp、0-100㎞/hは7.7秒だ。

今回報じられたパワートレインは、FCVを高級ブランドのレクサスに拡大するとしたトヨタの計画について、我々が以前にお伝えした内容とは違っている。昨年の報道では、トヨタは2020年の東京オリンピックに向けて最大で3種類のFCVを発表する予定で、早ければ2017年にはレクサスにFCVモデルが投入されると言われていた。このモデルはレクサスのセダン「LS」がベースになり、そこにはMIRAIのパワートレインを搭載したものになると考えられていた。

しかし、ミライの154hpという最高出力と、約500㎞という一充填走行距離を20%ほど下回るであろう性能を合わせて考えると、レクサスに期待される水準に到底及ばないのは明らかだろう。既存のMIRAI用コンポーネントを流用するのではなく、レクサスのSUVに相応しい、より高性能な燃料電池を開発中となれば、その登場は以前予想されたよりも遅れそうだ。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー