米国ではクルマの後部ウィンドウに自身の政治的理念を掲げたりするドライバーがいるが、中国ではそこに不気味なステッカーを貼って不愉快なドライバーを撃退しようという動きがあるようだ。香港の英字紙『South China Morning Post』では最近のトレンドとしてこの不気味なステッカーを取り上げ、これは事故を招く原因にもなり得ると注意を促している。

このステッカーは暗ければほとんど見えないが、後続車がハイビームで照らすと、おどろおどろしい人物やホラー映画のキャラクターといった不気味な絵が現れるというもの。中国のオンライン・ショッピングモール『タオバオ(淘宝网)』では、無神経なドライバーが放つハイビームにうんざりしている人のために何種類かのステッカーが売られており、商品ページのレビューにはその効果が紹介されている。

前述の『South China Morning Post』によると、購入者からは「見た目が最高」「これでも後ろからハイビームを照らしてくるクルマがいるか楽しみだ」といった声が上がっているという。

ステッカーの中には、「クソハイビームを消せ」と英語と中国語で書かれた直球メッセージが浮かび上がるものまである。これらの反射ステッカーは中国で頻発するハイビームにまつわる問題の見事な解決策のようにも思われるが、当局ではこういったステッカーにあまり感心していないようだ。事実、中国の済南では不気味なステッカーを貼っていたドライバーが違反切符を切られ、罰金を科せられる事例が起きている。警察当局は、不気味な反射ステッカーを利用するドライバーが、他のドライバーを驚かせて事故を引き起こすとして責任を問われる可能性を指摘。その一方で、中国メディアはハイビームによる眩惑が原因でドライバーが死亡する事故が起きているとも伝えている。また、UPI通信によると、このハイビーム問題が蔓延し、中国の深センでは警察がハイビームを悪用したドライバーを椅子に座らせ、強制的に1分間ハイビームを直接当てて懲らしめるという事態にまでなっているそうだ。




By Erin Marquis
翻訳:日本映像翻訳アカデミー