ハイパーループ・ワン社、ドバイ-アブダビ間の超高速輸送システム実現に向けて計画を発表
超高速のチューブ輸送プロジェクトを開発中のハイパーループ・ワン社は、アラブ首長国連邦(UAE)の2都市、ドバイ-アブダビ間を12分で結ぶというハイパーループを大々的に宣伝している。およそ160kmの道のりは、クルマで移動すると通常約2時間を要するという。そう、ハイパーループ・ワンは常に"壮大かつ高速"を念頭に置いているのだ。

ハイパーループ・ワンは今月8日、ドバイ道路交通局(RTA)との計画について概要を発表し、併せてマッキンゼー・アンド・カンパニーおよびビャルケ・インゲルス・グループと共同で実現可能性調査を行うことも報告された。これは将来の乗客の立場から見れば、この交通システムが自動運転であることや、旅客駅のインテリア及びエクステリアの"コンセプト"が明らかになった、ということだ。

同社は、ドバイのジュベル・アリ港で、貨物のチューブ内高速輸送計画を実行に移そうとしている。このネットワークは部分的に高架あるいは水面下を通っており、チューブ状の軌道内を浮揚した輸送ポッドがおよそ750mph(約1,207km/h)の速度で移動する。その速さは、日本で開発されているリニア中央新幹線の有人走行最高速度(603km/h)のおよそ2倍だ。

ハイパーループ・ワンによると、同社は既に1億6,000万ドル(約171億円)以上の資金を調達しており、早ければ来年にもネバダ州の敷地で初めての実物大の実験システムが稼働する予定であるという。同社は8日の説明で、5年以内には"複数"のハイパーループ・システムを開発できるだろうと語っている。

ただし気になるのは、ハイパーループ・ワンの共同創業者だったブローガン・バムブローガン氏がこの夏、同社を辞職し、共同創業者で重役のシャーピン・ピシェーバー氏を相手に訴訟を起こしていることだ。ピシェーバー氏は、バムブローガン氏がライバル会社を創立し、ハイパーループ・ワンの計画を妨害しようとしたとして非難している。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー