フォルクスワーゲン、「ゴルフ」のマイナーチェンジを発表
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フォルクスワーゲン(VW)が「ゴルフ」のアップデートを発表した。マイナーチェンジを受けた7代目ゴルフは、2016年12月から欧州を皮切りに販売が開始される。だが、コアなVWファンでもない限り、これまでとの違いを言い当てるのは難しいだろうし、たとえファンだとしても、すぐにはそれと気づかないに違いない。前後バンパーはデザインに若干の変更が加えられ、テールランプは全てLEDとなり、アウディ車に見られるようなシーケンシャル点灯、いわゆる"流れるウインカー"を採用。標準のハロゲン・ヘッドライトにはLEDのデイタイム・ランニング・ライトが組み込まれ、これまでオプションとして用意されていたバイキセノンヘッドライトはフルLEDヘッドライトに差し替えられた。新デザインのホイールも用意されている。しかし、このような外観の変化は、インテリアやボンネット下の大きな変更に比べればささやかなものだ。

この新型ゴルフとその高性能版である「ゴルフ GTI」は、どちらもパワートレインに特筆すべきアップグレードが施されている。標準仕様のゴルフには、アクティブシリンダーマネジメント(自動気筒休止機構)と可変タービンジオメトリー(VTG)ターボチャージャーを備える新型1.5リッター直列4気筒「1.5 TSI Evo」ガソリン・エンジンが採用された。このハイテクなエンジンには2種類あり、一方は最高出力150psと最大トルク25.4kgmを発揮。もう一方は低燃費と低エミッションを徹底追求した「BlueMotion(ブルーモーション)」バージョンで、最高出力128hpと最大トルク20.5kgmを発生する。こちらは減速時などにエンジンを一時的に完全停止させる新しいコースティング機能が搭載されているという。

フォルクスワーゲン、2018年型「ゴルフ」のマイナーチェンジを発表

ゴルフ GTIのパワートレインも改良を受けた。2.0リッター直列4気筒エンジンの最高出力は220psから230psへ、さらに高性能な「GTI パフォーマンス」では230psから245psに引き上げられている。そしてもう1つ、こちらの方が大きなニュースかもしれない。これまで大トルク型エンジンに組み合わされていた6速デュアルクラッチ式トランスミッション「DSG」が、ついにGTIにも対応した新型の7速に切り替わったのだ。

Volkswagen AG

新型ゴルフは、室内にもかなりの変更が加えられている。インテリアそのものにはほとんど変わりはないが、計器パネルに新しい「アクティブ・インフォ・ディスプレイ」と呼ばれる大型スクリーンが採用された。これはアウディの「バーチャル・コクピット」のように、アナログの計器類は完全に姿を消し、デジタル・ディスプレイによって様々な表示を切り替えることが可能なシステムだ。また、センタースタックのタッチパネルも、クラス最大となる9.2インチにまで大型化された。純正インフォテイメント・システム"Discover Pro"には、ジェスチャー・コントロール機能も搭載されている。

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技術面では、安全性と利便性を向上する機能を追加。一番の魅力は、「パサート」に続いてゴルフにも採用された渋滞時追従支援システム"Traffic Jam Assist"だ。この機能では、60km/h以下で走行中に先行車の動きに応じて自動的に再発進や停止するだけでなく、走行車線を維持するようにステアリングも制御される。ドライバーは渋滞時に少しばかりの休息を得ることができるだろう。その他にも、前方の歩行者検知に対応したシティエマージェンシーブレーキ機能付きのプリクラッシュブレーキシステム"Front Assist"や、欧州では一般的なトレーラーのけん引時にバックをアシストしてくれるトレーラーアシストが導入された。

様々な改良が施されたにも関わらず、一足先に発売される欧州では、ベース・グレードの価格はこれまでと変わらないという。今回のアップデートにより、ゴルフは大幅なデザイン変更が施される次期型モデルが登場するまでの間も、忘れ去られることなく流れに乗っていけるだろう。




By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー