アウディ、米国運輸省の認定を受けたレーザーハイビーム・ヘッドライト搭載の「R8 エクスクルーシブ・エディション」を発表
我々は長い間、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の厳格な連邦政府自動車安全基準について嘆いてきた。何故なら、その名称に反して、実際にはレーザーハイビームなど数多くの重要な安全装置をメーカー各社が米国市場で販売することを阻んできたからだ。だが、そんな事態にもようやく変化の兆しが見えてきたようだ。

正直に言うと、我々はアウディが米国市場向けにレーザーハイビーム・ヘッドライトを準備していたことは知っていた。だからといって実際導入されるとなると興奮が抑えられないものだ。アウディは、最新の半導体レーザーを用いた米国運輸省(DOT)認定の「レーザーハイビーム・ヘッドライト」を、V10エンジン搭載の「R8 エクスクルーシブ・エディション」に採用した。このヘッドライトは、通常のLEDロービームとダイナミックターンシグナルを補う。"とても明るく、純白のライト"を装備したこのモデルは限定25台のみの販売となる(日本では既に、レーザーハイビーム・ヘッドライトを搭載したR8の限定モデルが2014年に発売されています)。

この新型ヘッドライトの仕組みについて、アウディは公式プレスリリースで専門用語を用いて解説している。両側のヘッドライトには、4つの強力な半導体レーザーが内蔵されたレーザーモジュールを搭載しており、各レーザーは波長450nmの青色レーザーを放つ。速度が40mph(約64km/h)以上に達すると、蛍光体コンバーターが青色レーザーを白色の可視光線に変換する。公式プレスリリースでは、"状況が許す場合"にレーザーハイビームが「前方の路上に低く広い光線を投影し、ドライバーの視界を大幅に広げる」と記載されている。

どうやらアウディは、今月の18日に開幕するLAオートショーで予定されているR8 エクスクルーシブ・エディションのデビューに間に合わせるように、新型ヘッドライトのDOT認可を取得したらしい。具体的にどのようにして認定をパスしたかについては、今のところ明らかにされていない。もう1つ気になるのは、このアウディのレーザーハイビーム・ヘッドライトが、BMW「i8」に採用されている「BMWレーザー・ライト」とどのような違いがあるのかということだ。どちらも従来のハイビームに代わってレーザーハイビームが使用されている。BMWは「米国市場において設定可能な最大の照度に合わせた」そうだが、アウディではDOTの基準を満たすためにレーザーハイビームのシステムに施した改良について説明することには消極的だ。また、今後レーザーハイビーム・ヘッドライトの技術がどのように進化していくかについて、インゴルシュタットの本社では「将来の製品に関するコメントは控えます」というお決まりの文句で対応している。

R8 エクスクルーシブ・エディションの魅力はレーザーハイビーム・ヘッドライトだけではない。ボディは特別な「クアンタム・グレー」にペイントされ、Y字形状の20インチ・ホイールが装着される。オレンジのストライプが入ったカーボンファイバー製サイドブレードもクールだ。アップグレードされたインテリアはフルレザー仕様で、アルカンターラのトリムが組み合わされる。価格は、工場からディーラーまでの運送費用1,250ドル(約13万円)を除いて22万9,200ドル(約2,400万円)だ。最新のレーザーハイビーム・ヘッドライトを搭載したR8の詳細は、数週間後のLAオートショーで明らかになるだろう。




By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー