テスラの新型バッテリーは「より安価でより高いエネルギー密度を誇る」とイーロン・マスクCEOが語る
テスラのイーロン・マスクCEOは、アナリスト達とのカンファレンスコールにおいて、米国ネバダ州のリチウムイオン電池工場「ギガファクトリー」で「2170」と呼ばれる新型バッテリーセルをパナソニックと共同で生産すると発表し、「世界で最も優れたセルであると同時に、最も安価なセル」になると語ったと『Electrek』が伝えている。この新型バッテリーセルは年末までに生産が開始される見込みだ。

カンファレンスコールの中でマスクCEOは、テスラとパナソニックとの提携拡大について語り、その際に新型バッテリーとその可能性について言及した。『Electrek』によると、同CEOはその後、このバッテリーセルが「世界で最も高いエネルギー密度」を誇ることを明らかにしたという。

普通に考えれば、バッテリーを生産するメーカーは「高密度だが高価」か、または「低コストだが密度はそれなり」の間で妥協を強いられるはずである。それを考えるとずいぶんと大胆な主張だが、あのマスクCEOによる発言だと思えば驚きはない。現在、テスラは「18650」と呼ばれるパナソニック製のバッテリーセル(上の写真)を「モデルS」と「モデルX」で採用している。「18650(18-650としても知られる)」は、直径18mm、高さ65mmの円筒形だ。新型セルの2170(つまり21-70と取れる)という名前から推測すると、その直径は21mm、高さは70mmになるはずだ。

テスラの現行EVが採用する「18650」バッテリーセルのエネルギー密度は、250Wh/kg(ワット毎キログラム)と推定される。今年初め、テスラはモデルSのバッテリーパックが「1kWhあたり190ドル(約2万円)以下」と公式に発表しており、『Electrek』の見積もりでは、クルマに搭載するバッテリーパックのサイズにもよるが、実際には100ドル(約1万300円)から150(1万5,500円)ドルほどだろうとのことだった。今回、マスクCEOは「2170」のコストについての詳しい情報を明らかにしていない。

この新型セルがどのクルマに採用されるのかについてもマスクCEOは言及していないが、来年発売予定の新型「モデル3」に採用されると見てほぼ間違いないだろう。テスラはこれまで既存のモデルに様々なアップデートを施してきたため、モデルSやモデルXがアップグレードを受け、この新型セルを採用する可能性も高い。


By Joel Patel
翻訳:日本映像翻訳アカデミー