【ビデオ】ヒュンダイ、新型「アイオニック」でハイブリッド車のFIA公認最速記録を更新
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ヒュンダイがハイブリッド車でFIA(国際自動車連盟)承認の最速記録を達成したことは、米国市場で3種の「アイオニック」(EV/HV/PHEV)を発売する韓国の自動車メーカーにとって、その実力を示す好機となるだろう。今回の記録達成は、このクルマの潜在顧客に悪い心証を与えたはずがないからだ。下のビデオでご覧いただけるように、ヒュンダイはレース仕様に改造した「アイオニック ハイブリッド」のプロトタイプを、制限速度も視界を遮るコンクリートの柵もないボンネビル・ソルトフラッツへ持ち込み、量産モデルをベースとしたハイブリッドでは新記録となる157.825mph(約253.995km/h)を叩き出した。ある地点において最高速度は160.7mph(約258.6km/h)にも達したという。

環境に配慮したアイオニック ハイブリッドの限界を押し広げるため、ヒュンダイはエンジンの出力を上げ、車体の空気抵抗を減らした。出力に関しては、同社のエンジニアリング・アンド・クオリティ部門が高効率な吸排気システムを取り付け、エアコンなどの装置を除去することで抵抗による損失を最小限に抑えた。さらにエンジン・コントロール・ユニット(ECU)をチューニングし、Nitrous Express社のナイトラス噴射装置を搭載。エアロダイナミクスの効果を最大限に得るためアンダーボディとエアダムに調整を施した上で、標準のハイブリッド・モデルのグリルを電気自動車のアイオニックのものと交換した。軽量化のために内装のパーツは除去または簡略化されている。Progress Group社Competitionシリーズのコイルオーバー式サスペンションを使用して車高も100mm下げられた。グッドイヤー社の「イーグル」タイヤを履くエアロホイールは、このハイブリッド車に課せられた唯一の目的をビジュアル的に表すものとなった。

高速でマシンを繰るドライバーのために、車内にはセーフティケージ、レース用シート、6点式シートベルト、消火システムを装備。さらに、このアイオニックにはドラッグ・レース用のパラシュートまで搭載されている。FIA記録の基準にスタイルに関する評価はないが、今年末にこのクルマが大衆向けの低燃費車として発売されることを思うと、ビデオで観られるその姿は特に印象深い。

「新型アイオニック ハイブリッドでFIAのハイブリッド部門の新記録を達成したことを、我々は大変誇りに思います。我々のエンジニア・チームは、この新たなセグメントのベンチマークとなるべく限界に挑戦すると同時に、アイオニックのプラットフォームの驚くべき耐久性を実証しました。今回の新記録達成はアイオニックの輝かしい未来の記念すべき第一歩となったことを確信しています」と、ヒュンダイ自動車アメリカの経営・商品企画部門の副社長マイク・オブライエン氏は語っている。



By John Beltz Snyder
翻訳:日本映像翻訳アカデミー