日産が新しい電気自動車(EV)「ノート e-POWER」を発表した。同社のサブコンパクト車「マーチ」にも使われている1.2リッター直列3気筒ガソリン・エンジンで発電して電動モーターを動かすシリーズ型ハイブリッドである。日本における燃費は37.2km/Lとされているが、これはJC08モードの国土交通省による審査値であり、米国のサイクルで試験した場合より一般的に高くなる。例を挙げると、先代トヨタ「プリウス」では日本の審査値は32.6km/Lとされていたが、米国では市街地走行の21.7km/L(51mpg)が最高だった。

このノート e-POWERで興味深い点は、ガソリン・エンジンを搭載するとはいえ事実上はEVでありながら、外部から充電するオプションがないということだ。充電ポートがない代わりに、電気は全てエンジンで作り出すのだ。シボレー「ボルト(Volt)」「プリウス プライム」(日本名「プリウスPHV」)のようなプラグイン・ハイブリッド車(PHV)や、BMW「i3」のレンジ・エクステンダー搭載車などが存在する中で、このノート e-POWERは奇異に映るだろう。もっとも、このクルマに搭載されているバッテリーは充電しておこうにも容量が小さく、その大きさは「リーフ」の20分の1しかない。しかしその結果、バッテリーパックを前列座席の下にすっきりと収めることができ、室内空間の邪魔をしないというメリットが生まれたのだ。

米国日産の広報によると、このノートe-POWERは現在のところ日本のみの販売で、日本の市街地走行を念頭に置いた地域限定モデルとしてデザインされているとのこと。しかし、他の市場を全く視野に入れていないわけではなく、この技術は他のセグメントや市場に応用できるとも語っている。したがって、同様の動力源を持ち、より大型で充電可能なバッテリーを搭載して、米国でもトヨタシボレーと競合するクルマを日産が送り出す可能性はある。あるいは高性能バッテリーに加えオプションで発電用エンジンを備えた新世代のリーフが登場するかもしれない。航続距離が伸びた新型バッテリーとバックアップ・エンジンも搭載すれば、今年末に生産が始まるシボレーのEV「ボルト(Bolt)」にも負けない魅力的なクルマになるだろう。



By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー