グンペルト改め「アポロ アロー」、グリッケンハウスのカーボンファイバー製シャシーを採用
「アポロ アロー」には暗く悲しい歴史がある。その前身は、ワイルドなルックスのボディに、アウディの4.2リッターV8ツインターボ・エンジンをミッドシップに搭載した、グンペルト「アポロ」だ。グンペルト社は、アウディの元エンジニア、ローランド・グンペルト氏が、普段のドライブに十分快適で、かつ妥協のないスーパーカーを造りたいと願って設立した。米国版Autoblogスタッフも2010年に試乗したが、とても感動的なクルマだった。

グンペルト社は2013年に倒産したが、香港のベンチャー投資会社から新たな投資を受け、社名をアポロ・オートモービル(以下アポロ社)として復活している。同社は今年3月のジュネーブ・モーターショーで、流麗なスーパーカーらしい外観の「アポロ アロー」コンセプトを発表した

今回のニュースは、このアポロ アローのシャシーに関するものだ。元映画監督のジェームズ・グリッケンハウス氏率いる「スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)」が、自社開発のスーパーカー「SCG003」のために製作したシャシーを、アポロ アローの市販モデルが採用することになったという(写真は左手前がアポロ アロー、右後方がSCG003)。

昨年のジュネーブ・モーターショーにカーボンファイバー剥き出しのボディを纏って展示されていたSCG003は、"公道も走れるレースカー"としてSCGが開発したオリジナルのマシン。そのカーボンファイバー製のシャシーには、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント製のレース用3.5リッターV型6気筒ツインターボ・エンジンが搭載されていたが、公道用とサーキット専用という2バージョンが設定されるアポロ アローは、どちらも別のパワー・ユニットを使用するようだ。

「タイタン」と呼ばれるサーキット専用モデルには自然吸気V型12気筒エンジンが搭載され、公道仕様の「アローS」と名付けられたモデルは4気筒少ないV型8気筒となるが、2基のターボチャージャーを装備するという。アポロ社はエンジンを供給するメーカーを明らかにしていないが、アローSにはアウディ製のエンジンが搭載される可能性が高い。

と言うのも、ジュネーブ・モーターショーで公開されたアローは、アウディ社製の4.0リッターV8ツインターボ・エンジンを搭載しており、かつての「アポロS」をベースに復活した「アポロN」もアウディのパワートレインを使用しているからだ。一方のタイタンだが、その詳細はアポロ社がこのクルマをデビューさせる来春には明らかになるだろう。同社は、2017年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでアポロ アローを走らせる予定だというから、楽しみに待つことにしよう。


By Autoblog Staff
翻訳:日本映像翻訳アカデミー