最高出力612psでドリフト・モードも装備! 新型「メルセデスAMG E 63 S 4MATIC+」、11月のLAオートショーでデビュー
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一般的に新しいメルセデス・ベンツ「Eクラス」の登場は、美味な食事の前菜に例えられる。それはガスパチョであったり、サラダであったり、食欲をそそる突き出しのようなものだ。来月にデビューを控えた「メルセデスAMG E 63 4MATIC+」と、さらにハイスペックな「メルセデスAMG E 63 S 4MATIC+」こそが、メイン料理と言えるだろう。

E 63 Sは、最高出力612psと最大トルク86.7kgmを発揮する最強のメルセデスAMG製4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。左右輪間のトルクベクタリングは言うに及ばず、全輪駆動から後輪駆動へのスムーズな切り替えを可能にする4輪駆動システム「4MATIC+」を採用したメルセデスの新型スーパーセダンは、最高出力649psのキャデラック「CTS-V」さえも凌ぐ速さを誇る。E 63 Sの0-60mph(約96.6km/h)加速は3.3秒で、CTS-Vの3.7秒を0.4秒上回る。では、標準モデルのE 63はどうだろう。ご心配なく、最高出力571ps、最大トルク76.5kgmのE 63でも、0-60mph加速は3.4秒と、CTS-Vより速い。ただし、CTS-Vの最高速度が200mph(約322km/h)に達するのに対し、E 63とE 63 Sはいずれもリミッターによって250km/h(AMGドライバーズ・パッケージ付きの場合は300km/h)に制限される。トランスミッションはどちらもデュアルクラッチ式9速「AMGスピードシフト MCT」を搭載する。

Mercedes-AMG E 63 S, Motoraufnahme; Kraftstoffverbrauch kombiniert: 9,2 – 8,9l/100 km; CO2-Emissionen kombiniert: 209 - 203 g/km // Mercedes-AMG E 63 S, engine shot; Fuel consumption combined: 9,2 – 8,9 l/100 km; Combined CO2 emissions: 209 - 203 g/km

路面に爪跡を残すほどの加速力の他に、新型4MATICシステムには噂通りもう1つの切り札が備わっていた。それがドリフト・モードだ。これはE 63 Sに標準装備される機能で、ドライバーがAMGダイナミックセレクトで「レース」を選択し、スタビリティ・コントロールをオフにして、トランスミッションをマニュアル・モードにすると、派手に煙を上げて大きくスライドできるようになるという。それ以外、どのような仕組みでドリフトするのかという情報などはほとんど明らかになっていない。メルセデスによれば、ドリフト・モードがE63Sを「純粋な後輪駆動」モデルに変えるという。それはそれで素晴らしい話だが、これが4MATICシステムの機能の1つなのか、それとも他に効果的なトリックがあるのは不明だ。どのようにしてAMGが実現させたにせよ、良さそうな機能であることは間違いない。直線道路では4輪駆動のグリップを最大限に活用し、ひとたびボタンを押せば、後輪駆動車のオーナーたちが望むと望まざるとにかかわらず体験するようなテールスライドが起こせるのだ。

Mercedes-AMG E 63 S, Interior; Kraftstoffverbrauch kombiniert: 9,2 – 8,9l/100 km; CO2-Emissionen kombiniert: 209 - 203 g/km // Mercedes-AMG E 63 S, interior ; Fuel consumption combined: 9,2 – 8,9 l/100 km; Combined CO2 emissions: 209 - 203 g/km

E 63の販売は、2017年3月に「E 63 S エディション1」から開始されるという。この初回限定モデルは、デジーノ・ナイト・ブラック・マグノと呼ばれるボディ・カラーに、マット・ブラックの20インチAMGホイールを装着(「ナイトパッケージ」ではグロス・ブラックとなる)。インテリアはブラック・ナッパレザーの表皮にイエローのステッチを施したAMGパフォーマンス・シートやカーボンファイバー・トリム、高級腕時計メーカーのIWCがデザインしたアナログ時計等を装備し、さらに "エディション1"の文字が入ったマイクロファイバー巻きのステアリング・ホイールが限定仕様であることを際立たせる。

実車は11月16日に開幕するロサンゼルス・オートショーで初公開される予定だ。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー