米国の消費者情報誌、信頼性調査でホンダ「シビック」の推奨を取りやめる
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米国の消費者情報誌『コンシューマーリポート(CR)』が、今年度の自動車信頼性調査結果を発表した。驚くべき内容はいくつかあるが、米国の消費者が厚い信頼を置き、その影響力も大きいこの情報誌が、ホンダ「シビック」の推薦をやめたのが1番のサプライズだろう。実際、既に屍のような「CR-Z」と、限られた地域で少数のみが販売される「クラリティ フューエル セル」を除けば、ホンダ車の中でCRの折り紙付きにならなかったのはシビックだけである。

ランキングの上位にもサプライズがある。トヨタとレクサスは市場で最も信頼性のおけるブランドとして君臨し続けているが、そこへビュイックが3位に食い込んでいる。昨年の7位からの大躍進で、米国ブランドが上位3位内にランクインするのは、CRの調査で初めてのことだ。またマツダはラインナップの全てのクルマに「推奨」のチェックマークがついた。

CRがシビックに警鐘を鳴らした理由として、"イラつく"タッチスクリーン式ラジオ、運転席のランバーサポートが調節できないこと、ディーラーに用意されている人気の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ・センシング)」を搭載するモデルが限られていること、そして全ての死角領域をカバーせずに助手席側だけを検知するモニタリングシステム「LaneWatch(レーン・ウォッチ)」を搭載するという同社の決定が挙げられている。結局58点という低評価だった。

CRからの推奨を得られなかったのはシビックだけではない。アウディ「A3」フォード「F-150」スバル「WRX/STI」、そしてフォルクスワーゲンでは「ジェッタ」GTIゴルフ GTI)」「パサート」からチェックマークが外された。反対に推奨マークがついたのは、BMW「X5」シボレーの「カマロ」「コルベット」「クルーズ」、ヒュンダイ「サンタフェ」ポルシェ「マカン」テスラ「モデルS」だ。その中でも、何度もリコール対象となり笑いのネタにもなっているフォード「エスケープ」が推薦車種になったのは、今回の最も大きな驚きだろう。小型クロスオーバーが人気を博していることを考えると、これはフォードにとって大成功であり、エスケープはCRの推奨を得ているトヨタ「RAV4」、ホンダ「CR-V」、日産「ローグ」と肩を並べることになったのだ。

恐らく、エスケープがCRに推奨されたことをフォードが喜んでいる一方で、今回の評価が全てのブラントに寛大だったわけではない。例えばフィアットクライスラー・オートモービルズ(FCA)の全ラインナップでチェックマークを獲得したのは、骨董品級のクライスラー「300」だけだ。ダッジもフィアットもマセラティもラムも圏外に終わっている。各ブランドにとってこのダメージは大きいだろう。残念な結果になったのはFCAだけに留まらず、GMC、ジャガー・ランドローバー、MINI、三菱のクルマは推奨マークを1つも獲得していない。メルセデス・ベンツ、ボルボ、日産、リンカーン、インフィニティ、キャデラックはそれぞれほんの数車種が推奨されるに留まった。

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By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー