2017年、テスラが自動運転による米国大陸横断の長距離走行に挑戦
複数のドライバーが交代で運転すれば、ロサンゼルスからニューヨークまで、スピード違反をせずに48時間以内に移動することは可能だ。だが、誰も運転せずにそれを達成できるとしたらどうだろうか? テスラモーターズイーロン・マスクCEOは、同社の電気自動車(EV)が、米国の西海岸と東海岸の間、カナダ国境とメキシコ国境との間を、近いうちに自動で走行できるようになると語った。米ビジネス紙『The Wall Street Journal』によれば、マスク氏は来年中に完全自動運転モードのテスラ車を、ロサンゼルスからニューヨークまで走らせる計画だという。

これは先日、電話会見に参加したマスク氏が、来年発売のテスラ「モデル3」に搭載が予定されている"レベル5"と呼ばれる段階の自動運転システムについて語るなかで発言したもの。この新型システムには、360度の周囲を250m先まで見通せる8台のカメラなどの新しいハードウェアが含まれており、ソフトウェアは2ヶ月毎を目安にアップグレードされていくという。現在生産中の「モデルS」「モデルX」にも搭載されるが、これから最新モデルを購入すると、自動緊急ブレーキやアダプティブ・クルーズコントロールなど、従来のテスラ車に搭載されていた「オートパイロット」と同等の機能がすぐには使えない状態で買うことになる。これは新システムの検証が終了次第、有効化される予定だ。

ともかくここで注目すべきは、テスラが、同じく完全自動運転車を目指すBMWフォードといったライバルたちに少なくとも2年は先駆けて、完全自動運転車を公道デビューさせるということだ。

マスク氏は、自動運転モードにしたテスラ車は人間のドライバーが運転するより、少なくとも2倍は安全性が上がると述べ、オートパイロットの使用中にドライバーが起こした事故を大げさに書き立てたメディアを非難した。

今回の計画は、欧州のいくつかの国が"オートパイロット"という名称に難色を示していることを受けてのことだろう。昨年その名称の使用を許可したオランダ運輸・公共事業省担当局(RDW)は、その決定について再検討に入っているし、ドイツ当局も、オートパイロットという名称はシステムの使用中にドライバーの注意を必要としないと示唆するものだと懸念している。これに対しテスラは、ドライバーにはオートパイロット使用中も運転の責任があることを適切に注意喚起していると、反論している。

完全自動運転に対応する新システムについて、詳しく知りたい方はテスラ公式サイトのブログをご覧いただきたい。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー