トヨタは、第43回国際福祉機器展 H.C.R2016に、生活支援ロボット「HSR」(human support robot)を出展した。先日ご紹介した「キロボ・ミニ」は、コミュニケーションパートナーとして開発されたもので、コンパクトではあるが、自分で移動することが出来ない。しかし、このHSRは自力で移動することが出来るロボットなのだ。

今回出展されたHSRは、2012年にご紹介したモデルの基本機能を踏襲しながら、進化したモデルとなっている。

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HSRは、手足が不自由な人のために、家庭内や施設内で他の部屋の様子を確認したり、物を持ってきてもらったりすることができる生活支援ロボット。

HSRの手の部分は、細いもの、薄いもの、幅広のもの、ボトル状のものなどをつかむ動作だけではなく、吸い付けるという動作も併用して、拾ったり、取ったりすることが出来るようになっている。なお、タブレット端末から操作ができるので、遠隔地からの見守りや操作なども可能だ。

今回は展示会のために電源配線が接続されているが、基本的にはロボット掃除機のように充電スタンドがあり、そこで充電しておき、必要な時はそこからワイヤレスで移動できるようになっている。


本体には、トヨタらしいパーツとして、クルマのイグニッションスイッチと同じ電源スイッチが採用されている。キロボ・ミニのようにトヨタエンブレムなどは装着されていないようだ。

HSRは長い間開発が続けられてはいるが、まだ実証実験中とのことで、残念ながら発売には至っていない。先日キロボ・ミニが発売されたが、人口減少・高齢化という流れの中ではHSRのようなロボットが家庭の必需品となってくるに違いない。

説明員に伺ったところ、キロボ・ミニの機能をHSRに盛り込むことも可能ということなので、ただのお手伝いロボットという機能だけではなく、一人暮らしの老人の相棒のような存在としても活躍できそうだ。

機能の充実や検証も大切だが、必要としている人たちはたくさんいるので、機能を絞った形でも早い市販化を期待したい。

トヨタ 公式サイト
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