アウディが目指す、自動運転車に優しい道路とは?
アウディは、テスト開始から1年が経過したドイツの「デジタル モーターウェイ テスト ベッド」で行う新たな計画について発表した。このプロジェクトは、ドイツ連邦交通デジタルインフラ省、バイエルン州、自動車及びサプライヤー業界、IT業界が共同で実施している取り組みで、自動運転や通信技術をテストすることができる数区間の幹線道路で行われる。アウディのプロジェクトは、特に自動運転車が容易に走行できる道路の開発を目指しており、道路や標識などの物体をより検知しやすくする方法を模索している。

同社では、レーダー波を反射しやすいガードレールや道路標識の素材を調査しており、間もなくテストバージョンが導入される予定だ。目標は、自動運転車のセンサーが荒天時はもちろん、晴れた日には今まで以上に離れた距離からでも、これらの対象物を読み取りやすくすることだ。同社はまた、車載カメラが認識しやすい路面表示や、路肩に設置する補助的な標識のテストも行う予定で、道路上にいる自分の位置を正確に把握するのに役立つという。

アウディは、自動車に制限速度や交通状況、凍結箇所などを警告し、短い車間距離での追従運転を可能にする、新しいビークル・トゥ・ビークル(V2V)やビークル・トゥ・インフラストラクチャー(V2I)のテクノロジーにも取り組んでいる。これは、アウディが限られた地域で導入を開始した、信号があと何秒で青に変わるかを知らせてくれるシステムと比べると、大きな前進だ。さらに、同社は対象区間の詳細な測量も行っており、橋、標識、路面表示などのマッピングに取り組んでいる。そのマッピングはセンチメートル単位の正確さを誇るとのこと。

ミシガン大学にあるテストトラック、Mcity(エムシティ)で見てきたことを踏まえると、実際の道路には老朽化した標識やでこぼこの路面など、自動運転車にとっての危険がいっぱいだ。標識などの認識や、車車間同士の通信がより容易になるよう改善されれば、自動運転車の実用化はもっと早くなるだろう。


By Joel Stockdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー