※クルド治安部隊ペシュメルガ、イスラム国との戦いに向けて戦車を自作
戦争とは酷いものだが、そこから発明されるものもある。一方が武器を開発すれば、もう一方もそれに対抗する。こうして人類は弓矢、よろい、火器、戦艦、戦闘機、地対空ミサイル、核兵器を開発した。イラクでは現在、そんな武力開発が高じて映画『マッドマックス』のような状況になっている。

激しい戦闘が起きているイラクの都市モスルで、クルド地域政府の治安部隊「ペシュメルガ」は、トラックなどの大型車両を装甲戦闘車両に改造する試みを始めている。自動車情報サイト『The Drive』によれば、ペシュメルガはその自作の戦車に装甲を施し(当たり前だ)、重機関銃やミサイル発射装置まで装備しているという。さらに全体を黒く塗ることで、いくらか攻撃能力が高く見える心理的効果もありそうだ。

この"マッドマックス"作戦は、ペシュメルガが中東の過激派組織「イスラム国(ISIS)」への対策を強化するのに役立つだろう。ISISはイラク北部を数年にわたって支配しているが、その理由の1つは、対抗できるだけの攻撃能力がペシュメルガにないことだった。自作の戦車がその問題を解決し、ISISの拠点となっているモスルでISISを粉砕することが期待される。
モスルを解放するために準備された車両。クルド治安部隊ペシュメルガ



By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー