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これまで数カ月にわたってスパイショット幾度もリークされてきたが、遂にBMWは新型「5シリーズ セダン」を正式に公開した。この新型モデルは革新というよりは進化で、その変化は上辺だけではない。刷新されたエンジン、車重の軽量化、さらなるテクノロジー、そして燃費の向上がBMWの最新セダンに詰め込まれているのだ。

この新型モデルは紛れもなくBMWという外観だが、デザイナーたちは製図室で「3シリーズ」や「7シリーズ」から少しずつ盗用したようだ。この新型5シリーズにも、7シリーズにある不思議なホッケースティックのようなラインが少し控えめではあるが施されている。そして3シリーズと同じように、標準装備のLEDアダプティブ・ヘッドライトが伝統的なキドニー・グリルに融合している。また、Cピラーの逆方向に弧を描くホフマイスター・キンクも健在で、他のモダンな要素とうまく馴染んでいる。

今やキドニー・グリルは、BMWが力を入れている「エフィシェント・ダイナミクス」技術の一翼を担い、空気抵抗を削減するアクティブ・シャッターとして機能する。クルマ全体にもエア・カーテンやエア・ブリーザーなど、多くエアロダイナミクス・テクノロジーが採用されており、ボディの周囲やそこを通り抜ける空気の流れが最適化されている。同社は、これらの機能強化によって高速走行時の揚力も低減したと述べている。




また、BMWによれば、高張力鋼やアルミニウム、マグネシウムを用いることによって、先代5シリーズよりも最大で100kgの軽量化に成功したという。全長4,935mm × 全幅1,868mm × 全高1,466mmと、先代からさらに大型化している(36mm長く、6mm幅広く、2mm高い)ことに気付けば、この軽量化にはさらに驚かされるだろう。軽量化に更にパワフルなエンジンが組み合わされば、従来型よりも速くなるのは明白だ。

新開発のモジュラー式エンジンは、ガソリンとディーゼルに2.0リッター直列4気筒と3.0リッター直列6気筒がそれぞれラインアップされる。ガソリンが2.0リッター直列4気筒ターボ(252ps)を搭載する「530i」と、3.0リッター直列6気筒ターボ(340ps)を積む「540i」。そしてディーゼルは2.0リッター直列4気筒ターボ(190ps)が「520d」、3.0リッター直列6気筒(265ps)は「530d」を名乗る。最近のBMWは排気量ではなく出力の数値で車名の数字が決まるわけだ。それぞれ4輪駆動の「xDrive」も用意される。トランスミッションは全車8速ATが組み合わされるが、520dのみ6速MTも(市場によっては)選べるようだ。遅れて2.0リッター4気筒と電気モーター(合計252ps)を搭載するプラグインハイブリッドの「530e iPerformance」と、4.4リッターのガソリンV型8気筒(462ps)を積む高性能版「M550i xDrive」が登場する。



室内にも多くのアップグレードが見られる。インフォテインメント・システム「iDrive」の最新バージョンは、ジェスチャーや声にも反応し、従来より70%も大きくなったヘッドアップディスプレイで表示される。現行の7シリーズでも同システムが使われている。また、防音材を豊富に使用したことで静かな空間が生まれ、多部位に対応したマッサージシートにより、快適なドライブを楽しめる。さらに最大出力600Wの16個の高性能スピーカーを備えたharman/kardonサラウンド・サウンド・システムがオプションとして選択でき、ドライブに極上の時間を提供してくれる。



サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン、リアには独立5リンク式を採用。ホイールベースと前後トレッドも旧型よりわずかに拡がっている。特筆すべきは、7シリーズと同様で、xDriveにインテグレイテッド・アクティブ・ステアリング(前後輪統合制御ステアリング・システム)が組み合わされていることだ。

新型5シリーズは、ブレーキ作動付きのレーダーを利用した接近コントロール警告を含むアクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)やレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシストといった同社最新のドライビング・アシスト・システムが搭載されており、安全面も装備も充実している。特定の条件下では、衝突回避・被害軽減ブレーキが自動的に作動する。3Dサラウンドビューの他、駐車予約サービスのParkNowも採用しているため、駐車がより簡単に行える。

7代目となる新型5シリーズは、各国で2017年2月に発売される予定だ。日本市場向けモデルの詳細や価格が発表されたら、また改めてお伝えしよう。



By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー