BMW M760Li xDrive 740e iPerformance
BMWのフラッグシップサルーン『7シリーズ』に2つのラインナップが加わったので紹介しよう。『M760Li xDrive』と『740e iPerformance』だ。価格は前者が2420万円、後者は1169万円から1240万円(M Sport)となっている。

BMW M760Li xDrive 740e iPerformance BMW M760Li xDrive 740e iPerformance
価格にしてほぼ倍の設定となる両モデルだが、方向性が異なるのは価格だけではない。いっぽうは610馬力の6.6L V型12気筒ターボエンジンを積んだハイパフォーマンスバージョン、もういっぽうは2.0Lの直列4気筒ターボエンジンに大容量バッテリーと高出力モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドモデルなのだ。

BMW M760Li xDrive 740e iPerformance
いずれもクルマ好きにとっては興味深いバージョンだが、まずはコンベンショナルな最上級仕様からみていこう。V12 エンジンを積む『M760Li xDrive』は新型7シリーズの頂点に立つモデル。車名に「M」がつくことからもわかるように、開発を担当したのはBMW M社だ。7シリーズのロングボディをベースに610ps(あのランボルギーニ・ウラカンとおなじ出力である)、そして800Nmを誇る強靭な心臓を搭載。4WDシステムが確実なトラクションを生むことで0-100km/h加速はわずか3.7秒というセダンの皮をかぶった野獣ぶりを発揮するスーパーセダンだ。

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トリム仕様はMダイナミクスのエアロパッケージを備えて高い性能を誇示するスタンダードと、クロームの装飾を添えてラグジュアリーな装いとした『V12 Excellence』を同価格で用意。後者のグレード名称だけに「V12」が入るのは意図がややわかりにくいがBMWジャパンによると「V12 Excellence」をひとつの言葉としてグレード名称にしているからなのだそうだ。

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BMW M760Li xDrive 740e iPerformance
いっぽうの『740e iPerformance』はシリーズ中で最もエコロジーなモデル。2.0Lの直列4気筒エンジンに9.2kWhのバッテリーと113ps/250Nmのモーターを組みあわせたプラグインハイブリッドカーである。

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15.8km/Lを誇るハイブリッド走行時の燃費も2トンを超える車両重量を考えれば素晴らしいが、驚くべきは電気モーターによる走行キャパシティの大きさだ。エンジンを停止してモーターだけの走行においても最高速度は140km/hと先代(アクティブハイブリッド7)の2倍以上となり、つまりは日本の道路環境においてはすべて対応することができる。そのうえバッテリーだけでの走行距離は42.0㎞と約10倍以上となっている。

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走行モードは、走行中に任意のバッテリー充電量まで充電を続ける「Battery Control」モードが興味深い。また通信機能によるプレ空調などハイブリッドモデルらしい快適装備も組み込まれていて、スマホからの遠隔操作で乗車前に空調を利かせて室内を快適温度にしておくことも可能だろう。

BMW M760Li xDrive 740e iPerformance
ところでこの2台は、我々に「駆け抜ける歓び」を与えてくるのだろうか?
スーパーカー並みのエンジン出力を誇る『M760Li xDrive』が絶大なドライビングプレジャーをもたらしてくれるのは言うまでもない。アクセルを踏み込むだけでとんでもない世界が待ち受けている。
いっぽうでエコ性能だけが注目されがちな『740e iPerformance』であってもシステム出力は326ps/500Nmと力強い。モーターならではのシャープな加速感も含め、エコカーだからという言い訳なしに駆け抜ける歓びを我々に提供してくれるのは間違いないだろう。試乗の機会を心待ちにしたい1台だ。

■BMW 公式サイト
http://www.bmw.co.jp/ja/index.html