コメディ映画『ウェインズ・ワールド』の撮影で使われたAMC「ペーサー」がオークションに登場
あなたは、1992年に公開された米国のコメディ映画『ウェインズ・ワールド』に登場した1976年型AMC「ペーサー」のオーナーとなるに相応しい人物だろうか? ベイビー・ブルーに塗ったボディのサイドに炎のマークが描かれたこのぺーサーは、10月13日から15日にラスベガスで開催中のバレットジャクソン・オークションに出品される予定だ。主人公のウェインとガースがクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を車内で熱唱していたこのクーペを、幸運な1人のみが家に持って帰ることが出来る。

このクルマはレストアされた際に、劇中で使われたスペックに可能な限り戻されている。とはいえオーディオとスピーカーがアップグレードされているため、映画に登場した当時と全く同じとは言えない。我々としては、未来のオーナーがカセットデッキを手に入れ、明らかに劇中と異なる部分を復元できるように祈るしかない。それ以外は、すべて映画に登場した時と同じ姿になっているようだ。ミスマッチなホイールを履いているし、天井にはいつでもリコリス菓子を食べられるようにディスペンサーが付いている。機械系統は、ベルトやホース類、バッテリーはもちろん、エキゾースト、ウォーターポンプ、パワステポンプ、オルタネーターなどを含め大部分が交換されているという。2トーンの内装もどうやらすべて新しく張り替えられたようだ。

撮影時にカメラを支えるために0.25インチ(約6mm)ほどの鉄板がロッカーパネルに溶接されているなど、映画特有の改造も加えられている。また、ヒーターやエアコンは外されているそうだ。

現在のところ、最低落札価格は設定されていないので、オークションでこのクルマにいくらの値がつくか予想するのは難しい。映画に登場したクルマは、その作品に深い愛情と拘りを持つ人が落札する傾向にある。『トランザム7000』のポンティアック「トランザム」、ボンドカーのアストンマーティンDB5」などの名車と比べると、カッコよさには欠けるが、今回のペーサーも米国映画史を象徴するクルマの1台だ。お買い得となるか、破産覚悟となるかは分からないが、このクーペはまだ走行可能なAMC ペーサーとしても最上の類に入るだろう。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー