スペインのチューナーが手がけた、カーボンファイバー製ボディを持つフェラーリ「F12 カバレリア」
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フェラーリのようなエキゾチックカーを改造するのは厄介だ。過激なルックスとパフォーマンスゆえ、チューナーやデザイナーが過剰な領域まで踏み込まなければ、可能性の限界を追求するのは難しい。だが、スペインのチューニング・メーカーであるベンガラは、新作の「F12 カバレリア」でそれに挑んだ。

同社によると、F12 カバレリアは「F12 ベルリネッタ」をベースに、フェラーリのGT3マシンからインスピレーションを受けて製作されたという。カーボンファイバー製のボディは、劇的に変更されたというより、いくつもの小さな改造が施されている。例えば、左右を大きくえぐり中央のダクトを廃したボンネットや、ドアの後方に開けられたベントなどだ。デザインが変えられたフェイシア、拡大されたインテーク、カーボンファイバー製スプリッター、巨大なリアディフューザーは、確かにフェラーリのGTマシンを彷彿させる特徴だ。その一方で、ベンガラは他のフェラーリの公道用モデルからいくつかの要素も採り入れている。例えばフロント・フェンダー上部に開けられた左右3つのルーバーベントは、「F12 TdF」のリアフェンダー・ベントを思わせる。ホイールはアルピナのファンブレードのようなデザインに変更されている。

もし、あなたが浪費家で、かつF12 カバレリアの世界観を味わってみたいのなら、これは悪い買い物ではないだろう。しかし、注意が必要だ。これまで他のチューナーが手掛けてきたフェラーリと違って、ベンガラは6.2リッターV12エンジンにまったく手を加えていないようなのだ。プレスリリースではメカニカルな変更点については何も触れられておらず、それはつまり730psのままということになる。これを聞いたら購入する気が失せるかもしれない。

ベンガラは同社の方針に基づき、F12カバレリアを10台しか生産しないとのこと。来年の夏が終わる頃には生産が終了する予定だという。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー