LEXUS UX Concept
 レクサスのSUV包囲網確立。そう思えるレクサスUXコンセプトの発表である。
 レクサスが欧州パリモーターショーで世界初公開した「UXコンセプト」は、特異なデザインで観客の目をひいた。おそらくベースモデルは、トヨタC-HRあたりだと予想するが、その迫力は異様ささえ漂う。
 C-HRですら、全高が低く幅広いスタンスで印象に残る。ニュルブルクリンク24参戦から想像できるとおり、フットワーク自慢のクロスオーバーであろう。だがそれよりもさらに攻撃的な雰囲気を醸し出すのだ。まあ、コンセプトモデルだから多少奇想天外でも許される、という条件を加味するにしても、その奇抜な発想とスタイルには度肝を抜かされた。

LEXUS UX Concept
 資料によると、全長は4400mm、全幅は1900mm、全高が1520mmと公表されている。ホイールベースは2640mmであり、定員は5名ではなく4名だ。いわばコンパクトなSUVの派生系のようなモデルなのである。

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 トヨタC-HRとの比較では、全長で50mm長く、全幅で105mm広い、だが逆に全高は約40mm低いのだ。ホイールベースの公表値は同じだった。そう、トヨタC-HRをより攻撃にしたプロポーションなのである。
 ただし、スペックから想像するよりも、はるかに低く平たい。手綱を緩めれば、そのまま砂漠のバハに駆け出してしまいそうなほど躍動的だ。2リッターターボ以上のハイパワーエンジンが積まれているのではないかと想像してしまった。実際はダウンサイジングターボとハイブリッドか?

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 だが、基本形はアーバンクロスオーバーだという。「高いデザイン性と共に、コンパクトなボディと快適性を両立させた」との文言もある。さらに「先進的な都会生活者の期待に答えることを目指した」とも記載されている。狙うステージはバハなどではなく、大都会なのだ。そこにはレクサスらしさが漂っていた。なるほど、ショーモデルににじり寄って詳細を分析すると、そこかしこに先進的なチャレンジが確認できる。

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 インパネはショーモデル特有の近未来感を演出している。特に目を引いたのは「3Dヒューマン・マシン・インターフェイス=HMI」と呼ばれる機能である。おそらく、直接手をてれずとも、手をかざすなどするだけで操作が可能なのだろう。BMWが採用して話題をさらったシステムを取り入れているわけだ。

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 キネティックシートと呼ばれる前席のシートも気になった。とても実用には耐えられそうもない意匠だが、実際には夢物語ではないようなのだ。

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 発想の原点は蜘蛛の糸だそうだ。蜘蛛の巣のように放射線状に意図を張り巡らせることで、乗員の負荷を分散させる効果があるという。実際に体感するまではにわかに信じるわけにはいかないが、可能性はあるとのこと。軽量化にも貢献する。もしかしたらシートの革命が起きようとしているのかもしれないのだ。

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 タイヤも意匠にも驚かされた。ブレードのようなフィンが放射状に広がるホイールの意匠と融合するように、サイドウォールにもデザインが刻まれている。その勢いは途切れることなく、トレッド面まで連続するのだ。タイヤとホイールがひとつになったような印象なのだ。
 そのあたりは、共同開発のグッドイヤーからのリリースでも説明されていた。室内の音響環境を阻害させないように、音や振動を抑えたとのこと。トレッドデザインは個性的なものの、ダート走行用ではなく、都会的な特性をもたらしているらしいのだ。ランフラットタイヤである。

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 このモデルが現実になり都会に放たれるのはおそらく2018年だと思う。コンセプトもテールの味を損なわずに市販車化するのがこのところのレクサスの流儀である。デビューが待ち遠しい。


■レクサス 公式サイト
https://lexus.jp