フォード、最後の「ファルコン」をラインオフして91年に渡るオーストラリアでの自動車生産を終了
オーストラリアで91年間にわたり自動車を生産してきたフォードは、ついにその最後となる1台の製造を終えた。鮮やかなブルーをまとった後輪駆動のフォード「ファルコン XR6」が7日、メルボルン近郊のブロードメドウズ工場の生産ラインをロールオフしたのだ。これでフォードのオーストラリアにおける自動車生産の歴史は完全に幕を閉じることになる。すでに7月には「ファルコン・ユート」の生産が終了している

米国紙『デトロイト・ニュース』が伝えるところによると、フォード・オーストラリアのグレイム・ウイックマンCEOは工場外でレポーターたちに対し、「今日は、フォード・オーストラリアのチーム全員にとって名残惜しい1日となります」とコメントした上で、次のように述べたという。「オーストラリアでフォードのために尽くしてくれた工場の素晴らしい仲間たちとお別れをしなければなりません」。

フォードが、オーストラリアにおけるクルマの生産を終了させると決断したことで、56年間にわたり350万台が生産されてきたファルコンもその歴史に幕を下ろすことになり、また、同国にとっては、ブロードメドウズ工場で働くおよそ600人が職を失うことになる。フォードは今後、この世界で最も小さな大陸にクルマを輸出していく予定であり、地元のエンジニアたちは、オーストラリアで販売されるモデルの開発に携わるという。

オーストラリアの自動車業界が受けたダメージは、今回のファルコン生産終了だけではない。ゼネラルモーターズ(GM)傘下のホールデンも同じ7日に、現地生産する小型ハッチバック「クルーズ」の、赤いボディをまとった最後の1台を送り出したのだ。ホールデンは、2017年内にオーストラリアでの現地生産を全て終了させる予定で、これに伴い、フォードのファルコンにとって最大のライバルであった「コモドア」も2017年内の生産終了が決定している。トヨタも来年、オーストラリアにおける現地生産から撤退する予定だ。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー