トヨタ、セミトラックやバスなど大型燃料電池自動車の開発に意欲
トヨタは、「プリウス PHV」の後継となる新型「プリウス プライム」(日本名は依然としてプリウスPHV)に大きな期待を掛けている。このプラグイン・ハイブリッド(PHV)が成功すれば、プリウス・ブランド車は全て、PHVへとシフトする可能性もあるのだ。だが、トヨタはもちろん、水素燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」の販売促進にも励んでいる。プリウス プライムと同様、MIRAIにも同社の将来的な製品戦略に関するヒントが窺える。米国トヨタのブライアン・ウィリアムズ氏は、『AutoblogGreen』に同社の野心的な考えを語ってくれた。

燃料電池自動車は基本的に、バッテリーの代わりに水素タンクと燃料電池スタックから電気を得る電気自動車(EV)であると、ウィリアムズ氏は述べている。つまり、単純にその水素タンクを増やすことで、より大きなクルマに使用できるように性能を高めることができるのだ。水素タンクはバッテリーより軽いので、より少ない重量増加で航続距離を伸ばすことも可能だ。そしてより高電圧のモーターに取り付ければ、ほとんどどんなサイズのクルマも走らせることができる。ウィリアムズ氏は「特に、その技術が向上するにつれて、燃料電池には多くの適用性があります」と語っている。

「燃料電池について重要な点は、様々な異なるタイプの自動車に適用可能であるという大きな利点が実際にあるということです。ガソリン車には様々な燃費のクルマがありますが、カーボンフットプリントは燃料電池自動車より多いでしょう。あなたはその中間に位置するクルマか、EVを選ぶほかありませんでした」と、ウィリアムズ氏は語る。EVはとてもクリーンだが、航続距離は長くない。「燃料電池はあなたの望む航続距離や出力を得ることができる上、大型車両にも載せられるのです。バスにも、セミトラックにも、貨物車両や荷物配送車にも搭載することができる。さらに家庭でも使えます。"水素の力"は、我々がより長い航続距離、より素早い燃料補給、より低いCO2排出量の必要性を確実に満たすと見なされます。そのメリットは、他のクルマにも利用できるのです」。

一方、水素燃料に関する問題点は、水素補給ステーションのインフラだ。ウィリアムズ氏によれば、カリフォルニアにはすでに運営されている水素ステーションが数多くあり、それは以前よりも信頼度の高いものになっているという。「水素ステーションの設備が増えれば、南カリフォルニアやサンフランシスコの地域内では、問題は減ります。さらに、"フェニックスに行きたいときは? ラスベガスに行きたいと思ったら? LAからサンフランシスコに行きたいときはどうする?"と心配する人々もいるでしょう。でも大丈夫。実際にLAからサンフランシスコの中間にも水素ステーションが建設される予定ですから」。


By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー