【ビデオ】世界初の水素燃料自動車が誕生してから、今月でちょうど50周年!
ゼネラルモーターズ(GM)が今年、シボレー「カマロ」の誕生50周年を盛大に祝うのは当然だろう。しかし、同社には同じく50周年を迎える重要なクルマがもう1つある。そのクルマに搭載された技術は、今世紀になってようやく市販化を遂げた。それは世界初の水素燃料電池自動車、「Electrovan」(エレクトロバン)だ。

このElectrovanは、どこにでもあるGシリーズのバンをベースにしているため、燃料電池の全コンポーネントをどこかに積み込まなくてはならなかった。しかもコンポーネントは小さいとは言えない。車内には乗員2人分のスペースしかなく、バンの後部は銀亜鉛蓄電池と液体酸素と液体水素を入れた大きな貯蔵タンクが詰め込まれている。エクステリアは、素敵なマグホイールにホワイトライン入りタイヤを装着していることを除けば、ごく普通に見える。しかし驚くべきことに、このバンはフル充填で160kmから240kmの距離を航行できたという。

このクルマの計画は、200人が3交代制で作業し、1966年1月から10月までのわずか10カ月という短い期間で完成させた。誰もが知っているように、その技術が消費者の手に届くようになるにはさらに長い時間がかかり、現在でもすぐに購入できるモデルは、たった1車種しか存在しない。

また、電気自動車の開発が急速に進み、シェアを急速に拡大する中で、水素燃料電池自動車の将来は先行きが不透明といえる。しかしホンダは依然として、年末までに新型「クラリティ フューエルセル」の発売を目指し、トヨタは現在「MIRAI(ミライ)」を販売している。そしてシボレー軍事用として新たに水素燃料電池を搭載するトラックを発表し、近いうちにテストが実施されるそうだ。そんなわけで、燃料電池自動車の未来はまったく消えたわけではなく、それらのクルマはGMのElectrovanから多大の恩恵を受けているといえよう。




By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー