ビュイック、「アヴニール」をモデル名ではなく高級トリムの名称として使用
ビュイックは2015年の北米国際自動車ショーでゴージャスな「アヴニール コンセプト」を発表したが、ついにその"名前"が市販化される。「アヴニール」という新型車が販売されるのではなく、ビュイックはこの名前を2018年モデルに設定される最上級トリムの名称に使うというのだ。GMCの「デナリ」やリンカーンの「ブラックレーベル」など、一際豪華なトリムの先例をお手本にするようだ。

アヴニール コンセプトが気に入っていたファンには残念なお知らせとなったが、アヴニールの素晴らしい外観が、新型「ラクロス」などビュイックの市販車に反映されるようになるという事実は、彼らの慰めになるだろう。この新トリムが何をもたらしてくれるのか興味津々の皆さんには、他の自動車ブランドと似たような方式になるとお伝えしておこう。

ビュイックは、アヴニールを特にGMCの「デナリ」トリムと比較している。このトリムを装着するモデルは、「アヴィスタ」コンセプトにインスパイアされた特別な3Dメッシュ・グリルや大径ホイールなど、特別な仕様で外観が飾られる。車内はビュイックが「独特なディテールを持つシート」「モダンな素材を用いたトリム」と表現するように、より上質なインテリアとなる。さらにこのパッケージを選択すると、アヴニールのバッジがいくつか装着されるようだ。

アヴニール・トリムは、メーカーにとっても顧客にとっても利のある設定となるだろう。オーナーは特別なバッジと仕様で優越感が得られ、ビュイックは自社のラインナップに高収益のオプションを設定できるのだ。

それにしても、ビュイックによるアヴニール・トリムの発想は少し奇妙に感じられる。同社はこれが「ビュイックの進化している顧客層に刺激された」としており、この顧客層には女性や競合モデルのオーナーが含まれるという。明らかに増えつつあるこれらの顧客層は、その多くが最も高価なトリムを購入するそうだ。確かに、このパッケージが高級志向の顧客向けだということはすぐに分かる。だが、これが特に女性や競合モデルのオーナーに訴えかける魅力があるのかは、我々には判断が付かない。とはいっても、『コスモポリタン』誌が「女性向け」と銘打っていたセアト「ミー」のように、あからさまに女性に迎合したクルマにはならないだろう。むしろ、まったく逆だと言える。ビュイックは、アヴニール・トリムで、迎合することのない、純粋な豪華さを求める新規顧客から利益を得ようとしているのだ。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー