ヴェンチュリ「VBB-3」、ボンネビルで電気自動車最速記録をまたもや更新!
この調子で行けば、ヴェンチュリとその協力関係にある米国オハイオ州立大学(OSU)は、今世紀の中頃あたりにジェット旅客機の巡航速度と同じスピードを陸上で達成するかもしれない。というのも、ヴェンチュリとOSUの共同開発チームが電気自動車(EV)の最速記録をまたもや更新したからだ。今年の挑戦で、ヴェンチュリ「VBB-3」は同一コースを往復した平均速度341.4mph(549.43km/h)、単一方向を走行した最高速度358mph(576 km/h)という新記録を樹立した。もはや、"まばたき禁止"だ。

モナコに本拠地を置くヴェンチュリ・オートモービル社とOSUのCenter for Automotive Research(自動車研究センター)は、最高出力3,000hpのモンスター・マシンを引っ提げてユタ州ボンネビルのソルトフラッツに乗り込んだ。ここ数年は水没や悪天候、その他の諸問題が重なり、それまでの努力が報われない状態が続いていたが、今年のソルトフラッツは"協力的"で、ヴェンチュリ「VBB」の第3世代マシンVBB-3とそのドライバーを担当したロジャー・シュローアーを輝かせてくれた。国際自動車連盟(FIA)によるEVの最高速度記録の認定は保留中だが、ヴェンチュリはプレスリリース(英語)で記録更新を宣言している。

ヴェンチュリとOSUは、VBBが最高速度303mph(487km/h)を達成した2009年より共同開発を続けており、適切な条件下であれば400mph(643.7km/h)も可能なので期待していてほしいと述べてきた。しかし、チームの取り組みは幾度もリスクに見舞われている。昨年、チームはクラス最速記録を更新しているが、地面のコンディションが最悪だったため、12マイル(約19.3km)のトラックを作りたかったのに確保できたのは10マイル(約16km)だった。さらに、ソルトフラッツの凸凹が続くコースで何かにぶつかったのが原因で冷却水タンクに穴が開いてしまい、電力系統の修理が必要になった。昨年までの努力は、雨などの天候問題に台無しにされていたため、今年の状況はチームにとって実に喜ばしい変化だったと言えるだろう。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー