【パリモーターショー2016】ポルシェ、排気量が拡大された「911 GT3 Cup」の最新型を発表
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ポルシェは、今年のパリ・モーターショー「パナメーラ 4 E-ハイブリッド」を華々しくデビューさせた一方で、後から付け足すように新型レース用車両も発表していた。同社による電気自動車開発の未来を示すハイブリッドカーの隣で、「911 GT3 Cup」はさりげなく展示されているのだ。もちろんハイブリッド車も重要だが、911シリーズの最新レーシングカーだというのに、ずいぶんな扱いではないだろうか。

リアに搭載する水平対向6気筒直噴ガソリン・エンジンの排気量は、これまでの3.8リッターから4.0リッターに拡大され、最高出力も460psから485psに向上している。さらにフロントとリアエンドが新しくなり、より多くのダウンフォースを発生させることが可能になった。18インチのセンターロック式ワンピース・アルミホイールと幅72インチのリアウイングは従来から変わっていないが、ルーフにはより大きな脱出用ハッチが備わった。アルミニウムとスチールの複合構造により、車両重量は1,200kgに抑えられている。

991型911では2世代目となるこの新型911 GT3 Cupは、ドイツ・ヴァイザッハにあるポルシェのモータースポーツ・センターでチューンされ、世界各地で開催されているワンメイク・レース・シリーズ「ポルシェ・モービル1 スーパーカップ」の2017年シーズンから走り始める。2018年には、このレーシングカーの活躍の場をさらに多くのシリーズに広げていくという。欧州では18万9,900ユーロ(約2,160万円)という価格でワンメイク・レース出場者に販売される予定だ。

1998年のタイプ996から、997、991と、全部で3,031台が生産されたという911 GT3 Cupは、これまで世界で最も多く生産されたGTレーシングカーである。


By Greg Migliore
翻訳:日本映像翻訳アカデミー