【パリモーターショー2016】インフィニティ、進化した「QX スポーツ インスピレーション」を公開
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またクロスオーバーかと、うんざりしている人も多いかもしれない。しかし、インフィニティがパリ・モーターショー 2016で発表したこのモデルは一味違う。次期「QX50」が前輪駆動ベースになると考えると必然的に関心は失せてしまうのだが、世界初の可変圧縮比技術を採用した「VC-T」エンジンを搭載するとなれば、期待に胸が高鳴ってこないだろうか。

今年4月25日、北京モーターショーでインフィニティは「QX スポーツ インスピレーション」を発表したが、現在開催中のパリ・モーターショーではその進化版「QX スポーツ インスピレーション 2016」が公開されている。北京では21インチだったホイールは22インチに大径化され(写真では違いが分かりにくいかも知れないが、想像すると乗り心地は辛くなっているかもしれない)、ブレーキ・キャリパーに合わせてブロンズに塗装された。ボディは当初のシルバーからマットグレーに塗り替えられ、白と黒のみでまとめられていたインテリアには、新たにブラウンのレザーがアクセントに用いられている。

新開発の可変圧縮比VC-Tエンジンは、次期型QX50の量産モデルに搭載される見込みだ。この2.0リッター4気筒ターボエンジンは、パリ・モーターショーでその内部が初公開され、我々はその技術をより詳細に見ることができた。やはりこれは魅力的なエンジンだ。走行状況やドライバーによるインプット情報に合わせてピストンの上死点の位置が変化し、最適な可変圧縮比に素早く切り替わる。圧縮比は高性能仕様の8:1から高効率仕様(つまりターボを必要としない場合)の14:1の間で自在に変えることが可能という、実に優れたエンジンなのだ。一目で分かるようなクールさには欠けるかもしれないが、パワーの効率性という点では大きな進歩といえる。繰り返すが、確かにもうクロスオーバーにはうんざりだ。しかし、このコンセプト、そして未来のVC-Tエンジンを搭載した市販モデルには、我々が関心を向けるべきものがある。


By David Gluckman
翻訳:日本映像翻訳アカデミー