エネルジカが電動バイク販売促進のため、中古バイクの下取り価格保証など新サービスを開始
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バッテリーで走る電気自動車(EV)と同様に、電動オートバイも従来の内燃エンジンを積むバイクと比べればまだまだ値が張るものだ。将来的に販売台数が増えて生産コストが下がれば、メーカーもその分、価格を下げて顧客に還元することが可能になるだろう。イタリアの電動バイクメーカー、エネルジカ・モーターカンパニーは、倹約的なライダーたちがそれまでの間も安心して電動バイクを購入できるように、中古バイクの下取り価格保証などのサービスを始めた。

「バリュープラン」と呼ばれるこのプランでは、購入から2年経ったバイクを少なくとも元値の半額以上で下取りしてもらうことが可能になる。これは数年前にテスラが行っていた、「モデルS」購入者への「買取価格保証プログラム」と似た方式だ。テスラは今年7月に米国での本サービスを終了したが、一定の評価を確立することに成功している。現在すでにエネルジカのオーナーであり、同社のバイクは気に入っているものの新モデルへのアップグレードにはまだ興味がないという方は、バッテリーの長期保証を利用することも可能だ。これは最長5年もしくは走行距離10万km以内まで有効になる。このバリュープランは、 "電動のスポーツ・バイクを駆る楽しみ"だけでは購入を決意できないという顧客の背中を押す、大きな決め手となるかもしれない。

エネルジカのバイクの魅力が増す要素は、これだけではない。同社は、急速充電が可能な「Combined Charging System(コンボ方式)」を、2017年春から米国カリフォルニアやイタリアのツーリングスポットに導入することを計画している。他のメーカーや各行政が、利用者の多い道路沿いに充電ステーションを普及させようと取り組んでいるのに対し、エネルジカはライダーが違う道を楽しめるべく尽力するというのだ。この計画では、ライダーたちが充電残量や充電場所に不安を感じることなく電動バイクのランディングを満喫できるように、山道や景色のよい海岸沿いのハイウェイなどに充電ステーションを設置する費用を、エネルジカが一部出資するという。こうしたインフラ整備は各社と共同で行い、同社はこの資金をマーケティング予算でまかなうとのこと。また、オランダの充電インフラ開発会社Fastnedとの契約により、エネルジカのオーナーはFastnedの充電ステーションを無料で利用できるそうだ。

ちなみに、エネルジカの電動ネイキッド・バイク「エヴァ」の最大航続距離はエコモードで124マイル(約200km)。前モデルの「エゴ」はエコモードで118マイル(約190km)だ。一般的な急速充電であれば20分ほどでバッテリー容量の80%まで充電できる。


by John Beltz Snyder
翻訳:日本映像翻訳アカデミー