将来、トヨタ「プリウス」は全てプラグインハイブリッドに?
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トヨタは第5世代となる次期型「プリウス」で、現行のラインナップでは標準的なハイブリッドの技術を採用しない可能性が浮上した。その代わり、同社は今後のプリウスを全てプラグイン・ハイブリッド(PHV)にすることを検討しているようだ。その理論としては、既成概念の枠を越えたいなら、その枠の定義を変えなきゃいけないこともある、というものだ。

「プリウス プライム」(日本名:プリウスPHV)のアシスタントチーフエンジニアを務める金子將一氏は『AutoblogGreen』のインタビューに対し、次期型プリウスを作るのは、ものすごく難しい挑戦であると語った。自社の自動車から化石燃料の使用を減らす(そして最終的にはなくしていく)道を選択したいトヨタにとって、単に高品質のハイブリッド・パワートレインを作るだけでは不十分なのだ。「最終的には、PHVを目指すことになるかもしれません」と、金子氏は通訳を介して発言した。

金子氏の発言は、過去に聞いたトヨタからの発言を思い出させる。2013年、トヨタ自動車の常務役員である小木曽聡氏は、プリウスにおける燃費の改善について「自身の記録を塗り替えるのは非常に難しい」と語っていた。トヨタは4世代目にあたる現行型プリウスの燃費を実現するために、数多くの小さな改良を施す必要があった。現在、プリウスで最も燃費のよい「Eco」モデルは、混合モードで56mpg(約23.8km/L)、市街地走行時で58mpg(約24.6km/L)、高速道路走行時では53mpg(約22.5km/L)となっている。これを5世代目の次期型で60mpg(約25.5km/L)まで引き上げることは至難の業だろう。全てのプリウスをプラグインにすれば、ブランドは進歩できる上に価値を保ち続けられ、会社の目標も果たせる。

これが、全ての新しいプリウスがプラグインになるという根拠だ。金子氏によれば、トヨタはプライムを最高のプリウスにするために、多くの資源を投入しているとのこと。同社は、この新型車が成功すると自信を持っているが、新しいダブルウィッシュボーン型のリアサスペンションを採用するこのクルマには、まだ多くの作業が残っている。もしプライムが苦戦するならば、トヨタはPHV戦略を全て見直す必要があるかもしれないと金子氏は語る。


By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー