【パリモーターショー2016】フェラーリ、限定生産ハイパーカーのオープントップ仕様「ラ フェラーリ アペルタ」を公開
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フェラーリは、9月29日に開幕したパリ・モーターショー 2016で、予告どおりハイブリッド・スーパーカー「ラ フェラーリ」のオープントップ・バージョンを公開した。その名を「ラ フェラーリ アペルタ」という。



2010年の同じパリ・モーターショーで発表された「599」ベースのオープントップ・モデルにも使われていた「アペルタ」とは、イタリア語で「開放」を意味する。開け放たれたルーフは、カーボンファイバー製パネルまたはファブリック製ソフトトップを取り付けて閉じることが可能だ。ルーフを切り取ったことで、ストレスを受ける車体下部の剛性強化が図られ、フェラーリのエンジニアは「適切な場所に数々のモディファイを施した」結果、クーペと同等のねじれ剛性を達成したという。



また、フロントのラジエターからボンネットに抜ける熱い空気がキャビンに流れ込むのを防ぐため、アペルタではラジエター本体を後方に傾斜させたという。これに合わせ、フロント・グリル上部からボンネット上部に空気を流すダクトが追加され、これがさらなるダウンフォースを発生する。ラジエーターからの排熱気流はアンダーボディにも流れるように設計変更されており、ボーテックス・ジェネレーターと呼ばれる翼面状の突起物も再デザインされた。これによってグランド・エフェクトによるダウンフォースも強化されたという。リアのパーセルシェルフに装備されたウインドストップは、キャビン周辺の気流を整え、快適性と空気抵抗を改善させている。オープン化に伴い、跳ね上げ式ドアを開けた時の角度がクーペとは僅かに異なるそうだ。



パワートレインはクーペと共通。6,262ccの排気量から最高出力800馬力/9,000rpmと最大トルク71.4kgm/6,750rpmを発生する自然吸気V型12気筒エンジンに、120kW(163馬力)でこれをアシストする電気モーターを組み合わせた「KERS」システムが、合計で最高出力963馬力、最大トルク91.8kgmを発揮。7速デュアルクラッチ式「F1」ギアボックスを介して後輪のみを駆動する。オープン・ボディ専用の設計変更により、車体剛性や空気抵抗係数はクーペと比べて決して劣らず、動力性能も0-100km/h3秒未満、最高速度350km/h以上と、クーペと同等の数値が発表されている。



生産台数はクーペの半分にも満たない209台のみで、そのうち200台が販売されるというが、すでに今年3月には選ばれた顧客のみが招待されるプライベート・イベントで内覧を済ませており、もはや全て売約済みになっているという。残り9台は2017年に開催されるフェラーリ創立70周年イベントで披露される予定だとか。というわけで価格は一般に公開されていない(する必要がない)が、100万ユーロ(現在のレートで約1億1,400万円)と言われていたクーペより高いことだけは確かだ。


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