【パリモーターショー2016】フェラーリ、過去の名車70台から着想を得た特別仕様車の概要を発表!
2017年に創立70周年を迎えるフェラーリは、その歴史を飾る代表的なモデル70車種をテーマにした70種類の特別仕様「アウトフィット」の製作と概要を発表した。過去の名車が持つそれぞれの特徴を現代的にアレンジし、現行モデル5車種に適用するという。つまり、全部で350台の異なる特別なフェラーリが造られるということになる。



インスピレーションの基となる伝説的な70車種の中には、跳ね馬のエンブレムを戴いた最初のモデルとして1947年に製作された「125 S」から、映画監督のロベルト・ロッセリーニが女優のイングリッド・バーグマンのために造らせた上品な色合いの「375 MM」、ァン・マヌエル・ファンジオが1956年のミッレ・ミリアに出場したアルゼンチン国旗カラーでノーズが塗られた「290 MM」、1961年にスターリング・モスがドライブしたブルーのボディに横方向の白いストライプが入れられた「250GT ベルリネッタ・パッソ・コルト」、米国の俳優スティーブ・マックイーンが妻から贈られたというチョコレート・ブラウンの「250 GT ベルリネッタ・ルッソ」、ピニンファリーナがデザインした鮮やかな黄色の「ディーノ 206 コンペティツィオーネ」、米国のペンスキー・チームが耐久レースで走らせた「スノコ」カラーが印象的な「512M」そしてニキ・ラウダがチャンピオンに輝いた1975年のF1マシン「312T」や、2003年にミハエル・シューマッハが乗った「F2003-GA」、さらにTVドラマ「私立探偵マグナム」に登場した赤い「308 GTS」なんてものまである。全70車種の詳細は日本語公式サイトでご確認いただきたい。



9月29日に開幕したパリ・モーターショーの会場には、1965年にカスタマー・チーム向けに販売され、英国のデビッド・パイパーがグリーンに塗って耐久レースを戦った「365 P2」から着想を得たという「488 スパイダー」が展示されている。ボディは当時の渋いブリティッシュ・レーシング・グリーンより現代的なメタリック・グリーンで塗装され、ドアには1965年のブランズ・ハッチを走った時と同じ25番のレーシング・ナンバーが描かれている。クラシックなリブ入りのバケットーシートは運転席側のみが赤。フロント・フェンダーのシールド・エンブレムは現代のような七宝焼きのバッジではなく、往年のレースカーと同じようにハンド・ペイントされたものだ。そしてリアのホイールアーチ手前に、70周年記念バッジが確認できる。

それにしても、自社の歴史から顧客にアピールする名車を70台も挙げ、1台ずつテーラーメイド部門で製作した特別仕様車350台にそれなりの値段を付けて全部売り切ってしまうなんてことができるのは、数ある自動車会社の中でもきっとフェラーリくらい(あとはひょっとしたらポルシェ?)だろう。これだけを見ても、来年のお祭りは盛大なものになるに違いないと期待が膨らむ。記念すべき年をオーナーとして迎えることは叶わなかったが、夢を与えてもらったファンの1人として、楽しみに待つことにしたい。