MotoGPライダー、コース上で中指を立てて見せたら罰金対象に250hpのMotoGPマシンにまたがり、200mph(約320km/h)ものスピードで競い合う感覚は我々には分かりかねるが、かなり神経をすり減らすことは間違いないだろう。もし、コース上でライダーの1人が競争相手に向かって "怒りのハンドジェスチャー"をしてみせたとしても、我々は取るに足らないことだと考えていた。ところが、モータースポーツ専門サイト『Autosport』の記事によると、そのようなハンドジェスチャーは、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)の新たな規則により罰金の対象になるというのだ。

LCR Honda所属のカル・クラッチローは、この新たな規則に納得がいかない様子だ。彼は「中指を立てたり、相手を煽るようなサインは禁止。何やってもダメ。このルール変更にはがっかりだよ。ちょっと刺激を与えるスパイスみたいなものなのに」と述べている。

このルール変更は、ミサノで練習走行をしていたヤマハのバレンティーノ・ロッシスズキのアレイシ・エスパルガロと揉めたことが発端となっている。ピットイン前に走行レーンにとどまっていたエスパルガロに対し、走路を阻まれたとするロッシが腹を立て、横並びで走行しながら両者の間で簡単な言葉の応酬があり、その結果、ロッシがエスパルガロに中指を立てたのである。

このようなハンドジェスチャーが禁止されるのは、今のところコース内でだけのことのようだ。ロッシはレース後のインタビューで、エスパルガロと口論になった経緯の説明を求められた際、そのジェスチャーを2度もやってみせた。「ライダーならレース中、他のライダーを常に意識しなければいけないものだ。そうしないのはフェアではないし、(ハンドジェスチャーよりも)ずっとひどい行為だ」とロッシは述べている。確かに彼の意見にはうなずける。瞬間的にヒートアップして示したハンドジェスチャーよりも、もっと粗末な走行を罰するべきではないだろうか?


By Jeremy Korzeniewski
翻訳:日本映像翻訳アカデミー