シボレーの新型「エクイノックス」、大幅に改良された3つの特徴をご紹介
ご存じないかもしれないが、3世代目となる新型シボレー「エクイノックス」が2018年モデルとして登場する。この報せは名前の通り、秋分の日(Fall Equinox)である22日に発表された。秋と言われても、いまだに夏の気配が残っている米国の天候とは違って、このシボレーのコンパクトSUVは大きく変わった。早速、詳しく見ていこう。

ディーゼル・エンジン!: ディーゼル・エンジンを搭載したアメリカンSUVが本当に発売されるなんて信じられるだろうか? このターボチャージャー付き1.6リッター4気筒エンジンは低回転域で力強いことが特長で、最高出力136hp/3,500~4,000rpmと最大トルク32.6kgm/2,000rpmを発生するという。だが最も注目すべきは高速道路での40mpg(17km/L)という燃費である。

これはすごい数値だ。ダイムラーのシティカー「スマート」ではなく、ラブラドール犬を運ぶようなSUVで40mpgを実現するというのだから。家族中心のライフ・スタイルにぴったりと言えるだろう。エクイノックスにディーゼル・エンジンを積むというのも、勇気ある決断である。フォルクスワーゲン(VW)の排出ガス不正問題発覚から、まだ1年しか経っていないのだ。インフレーター(ガス発生装置)の不具合によるリコールのあったタカタ製エアバッグは採用されていない。米国の購入者に人気のないテクノロジーはほとんど搭載されていないようだ。

ディーゼル車にはマーケットがあるとゼネラルモーターズ(GM)は主張しており、すでにシボレー「クルーズ」にディーゼル・エンジンを採用している。また同社は、2.8リッター4気筒ディーゼル・エンジンを搭載したピックアップトラック、シボレー「コロラド」と「GMCキャニオン」も販売している。もし米国人がディーゼルの購入に乗り気になれば、一度は退場を喰らったVWにもチャンスがあるだろう。

GMの広報担当者トム・リード氏は、「我々はディーゼルエンジンが最も効率的な内燃エンジンの1つであることから、ディーゼル技術への前向きな展望を持ち続けている。また、ディーゼル技術は、世界経済における燃費とCO2削減の目標を達成するための重要な解決策であり続けるだろう」とAutoblogに語っている。

とはいえ、これはGMにとってリスクの低い戦略だ。新型エクイノックスには、ディーゼル以外にも1.5リッターと2.0リッターのターボ付き4気筒ガソリン・エンジンが用意されている。故に、ディーゼルがさほど売れなくても大して問題ではない。だが、SUVで40mpgという燃費は、フォードホンダを検討している顧客をシボレーに振り向かせるきっかけとなるかもしれない。ディーゼル・モデルは来年の夏、最高出力252hpの2.0リッター4気筒ガソリン・モデルとともに登場予定で、最高出力170hpの1.5リッター4気筒ガソリン・エンジン搭載モデルは春頃になるという。

あと2つの特徴は・・・

新デザイン: 予想どおり、エクイノックスは「マリブ」、「ボルト(Volt)」、「クルーズ」の流れをくむデザインへと刷新された。特に、ドアとサイドパネルのラインにシボレーらしさが顕著に表れている。新しいフロントとリアのライト、より目を引く高級感のあるグリルがエクイノックスのスタイルを完成させた。

ディテールへのこだわり: シボレーは、新型エクイノックスの重量を先代モデルより180kg削減し、燃費向上をバックアップ。米国では「CAFE」基準(Corporate Average Fuel Economy:企業平均燃費。車種別ではなく個々のメーカーが実際に販売したクルマ全体で平均燃費を算出し、それに規制をかける方式)が厳しさを増すなか、クルマを可能な限り軽量化するのは優れた対応といえるだろう。また、シボレーは愛犬をうっかり車内に残して外に出た場合などに知らせてくれるリアシート警報や、前方衝突警報、低速自動ブレーキ、サラウンドビジョンといった安全対策機能も追加している。

ディーゼルの投入と40mpgという燃費性能は非常に魅力的だが、新しいエクイノックスは新テクノロジーに加えて、先代モデルをはるかに上回るクールなルックスを手に入れた。今年8月までの販売台数は前年比で17.7%下落したとはいえ、シボレー・ブランドでは今なお「シルバラード」に次ぐ第2位の売り上げを誇っている。エクイノックスが仕切り直しを必要としていたのは明らかだったが、こうしたスタイル刷新や機能強化は実にタイムリーと言えるだろう。太陽が分点(エクイノックス)を通過する日をそれぞれ「春分の日」、「秋分の日」と呼ぶが、このコンパクトSUVにとって、まさにその名のとおり新たな季節の到来だ。



By Greg Migliore
翻訳:日本映像翻訳アカデミー