1990年型スバル「XT(アルシオーネ)」を、ロサンゼルスの廃車置場で発見
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1980年代、未来的な見た目と当時の最新の技術が詰まった「アルシオーネ」が北米で受けるだろうと判断したスバルは、1985年モデルイヤーから「XT」という名前で導入を開始した。カリフォルニアでもかなりの人気を博したが、筆者は先日、ロサンゼルスの廃車置場で最期の時を待つこの個体を発見した。





XTは、ボクサー(水平対向)エンジンを低い位置に搭載することにより、くさび形のボディや非常に低い空気抵抗係数を実現した。



インテリアには、左右非対称のステアリング・ホイールや、三菱重工の「F-2」戦闘機からもぎ取ってきたようなシフトレバーが採用されていた。火星にある宇宙基地のようなコックピットは、同時代のトヨタやホンダが落ち着いた分別のある物に感じられてくる。



ハンドルのチルトを調整すると、メーター類も連動するようになっていた。また、熱心なファンのために、テレビゲームのようなスタイルの、液晶式デジタル・メーターも用意されていた。




最高出力115hpの「XTターボ」や、145hpを発生する2.7リッターの水平対向6気筒を搭載する「XT6」も設定され、年式やモデルによって前輪駆動と4輪駆動から選べたが、この個体は90hpの1.8リッター自然吸気4気筒エンジンを積む前輪駆動の「XT」だ。



さび1つ見当たらない、良い状態を保っているXTだったが、どうやら誰もこれを保存していこうとは思わなかったようだ。残念ながら、後はスクラップにされるのを待つばかりである。


By Murilee Martin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー