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シトロエン・レーシングがFIA 世界ラリー選手権(WRC)に復帰する。今月20日、同社は新たな参戦車両を予告する「C3 WRC コンセプト」の画像と動画を公開。実車は9月29日に開幕するパリ・モーターショーで発表される。コンセプト・モデルとされているが、2017年から施行されるWRCの新たな車両規定に則したマシンとして開発されており、これに近い車両が2017年1月のモンテカルロ・ラリーで見られるはずだ。そして将来的にはシトロエンからホットハッチが発売されることにつながるかもしれない。

C3 WRCコンセプトは、ハッチバックの新型「C3」をベースにしているが、典型的なラリーカーとしての姿に仕立てられているため市販モデルのC3より大きく、全長4,010mm、全幅1,875mmとなっている。今シーズンに参戦中のラリーカーと比べると、全長が62mm、全幅も50mm拡大されたが、これはワイドなフェンダーやフロントスプリッター、リアウイングなどが装着されたことによるもの。WRCの新規定では、こうしたエアロパーツに対する規制が緩和されるのだ。

エンジンはこれまで同様1.6リッターのターボだが、最高出力は約380hpと大幅アップ。市販車のC3と比べると4倍強、かつてのWRC参戦車両「DS3 WRC」と比較しても80hp向上した。規定変更に合わせて、車両重量は25kg軽量化されている。つまり、WRCのラリーカーは来年からさらに高性能化するわけだ。

かつてシトロエンはWRCで、セバスチャン・ローブが2004年から2012年までドライバーズ・タイトルを9連覇。製造者に与えられるマニュファクチャラーズ・タイトルも2003年以降に8度獲得している。ここ数年はワークス・チームによる参戦を休止していたが、来シーズンから現在の王者フォルクスワーゲンや、18年ぶりにWRCに復帰するトヨタを相手に戦いを繰り広げることになる。これを契機に、市販モデルにもC3のホット・バージョンが登場することを期待したい。




By Joel Patel
翻訳:日本映像翻訳アカデミー