GM、再生可能エネルギー100%を目指すと表明 ただし目標年は2050年
ゼネラルモーターズ(GM)は、特定の年までに再生可能エネルギー100%で事業運営を目指す企業連合「RE100」への参加を表明した。その誓約は評価できるものだが、随分と長い猶予期間を用意したのではないだろうか。GMの計画では、事業に必要な電力を全て再生可能エネルギーのみによって賄うことを、2050年までに実現するというのだ。つまり、今から34年後ということになる。

RE100への参加企業は広範囲に渡り、IKEAやナイキ、コカ・コーラ、Google、BMW、ブルームバーグといった大企業も名を連ねている。これらの企業が持つ計画内容はどれも異なるが、将来的に再生可能エネルギー100%を目指すことは共通している。特に目を引くのはマイクロソフト社で、目標とした年は2014年。つまり、再生可能エネルギー100%の目標をすでに達成しているのだ。

GMは、59カ国にある350の施設で、太陽光や風力、埋蔵ガスなどの再生可能エネルギーを使用することを目指している。素晴らしいことに、同社は再生可能エネルギーの使用だけでなく、使い古したプラグインハイブリッド車「Volt」のバッテリーを再利用することにも取り組みを見せている。さらに2つの風力発電装置が稼働すれば、同社は2010年に設定した、2020年までに125メガワットの電力を再生可能エネルギーで補うという目標を、今年中に達成できる見込みだ。

唯一、我々が評価しがたいのは、2050年というGMのゴール設定である。GM広報担当者の1人によると、今年の終わりまでに同社の電力の3.8%が再生可能エネルギーで賄われる予定とのこと。確かに素晴らしいが、裏を返せばまだ96%以上も達成できていないということだ。

GMがより環境に優しくなろうとする取り組みは称賛すべきだろう。しかし、今から30年以上も先のエネルギーがどうなっているのかなど、誰にも予想できない。万が一、GMが目標を達成できなかったとしても、誰もその誓約を覚えていないかもしれない。100%を目指して試行錯誤するGMには嬉しく思うが、遠すぎる未来の目標は、現実社会での変化ほど感銘を与えない。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー