約10万円でマイカーが半自動運転車になる装置を、米国のベンチャーが発表
テクノロジー系情報サイト『TechCrunch』がサンフランシスコで9月12日から14日に開催したイベント「TechCrunch Disrupt SF 2016」において、ベンチャー企業のComma.aiを設立した著名ハッカー、"GeoHot"ことジョージ・ホッツが半自動運転化装置「Comma One」を発表した。同氏は、約1年にわたり開発してきたComma Oneを、今年末に999ドル(約10万円)で発売する予定だと語った。この本体価格とは別に、ソフトウェア使用料として月々24ドル(約2,500円)かかるという。

TechCrunch』は、このお手頃価格を実現できるのは既製の部品を利用しているお陰だと言っているが、それはさておき、この装置の魅力は何と言っても、既に所有しているクルマに自宅で簡単に取り付けることができる点だ。新車の自動運転車を購入することなく、普通のマイカーを半自動運転車にすることができるのだ。ただし、Comma Oneは現在のところレーン・キーピング・アシストを搭載したホンダアキュラの車種のみに対応している。徐々に対応車を増やしていけるかが今後の課題だ。

この装置は大きめの携帯電話または後付けのカーナビくらいの大きさで、前には画面、後ろにはカメラが2つ付いている。装置に内蔵されたコンピューターが、このカメラからの情報とクルマに搭載されているレーダー・センサーからの情報を統合し、何が起こっているのか、どう反応するかを判断する。ホッツ氏は同イベントで、このシステムはテスラの自動運転システム「オートパイロット」と同様の機能を備え、ドライバーが何も触ることなく初めから終わりまで運転を完了することができると語った。しかし、それでもドライバーは、若い学生の運転を見守るように、運転中に何か間違ったことが起きないか注意を払う必要があるということを強調した。

ホッツ氏は『TechCrunch』に対し、今年の年末までに商品の発送を開始したいと語った。また、サンフランシスコ周辺に住む対応しているホンダ車のオーナーはベータテストを受けることができ、同氏と直接Eメール(george@comma.ai)でやり取りができるという。という訳で、自分の半自動運転車を持ちたいがテスラには手が届かないという人も、そんなに長く待つ必要はないだろう。ただ、このシステムがどの程度機能するのか分からないということは伝えておかなければならない。すぐに明らかにしてほしいものだ。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー