サリーン、スーパーカー「S7」の再生産を発表! 最高出力は1,000馬力に
2000年から2009年まで生産されていたサリーン「S7」は、ミッドシップ・エンジンの"ビースト"と呼ぶに相応しいクルマだ。創設者のスティーブ・サリーン氏が語るように、S7は「米国で唯一の本物のスーパーカー」だった。そして今、サリーン・ファンにとって朗報が舞い込んできた。あのS7が帰って来るという。

1996年から2002年まで7年間続いたレース活動の開始から今年で20周年となることを記念し、サリーンは「S7 LM」と名付けられたS7の限定モデルを新たに製造すると発表した。わずか7台のみが造られるというこのモデルは、1台ずつ異なるカラーリング、インテリア、ホイールが与えられ、かつてのS7より強化されたパフォーマンスを特徴とする。サリーンの情報サイト『Saleen Owners and Enthusiasts Club』によると、今後発表されるこのスーパーカーは、むき出しのカーボンファイバー製ボディや先進的な電子制御装置を装備するという。

エンジンは、2005年から2009年に生産された「S7 ツインターボ」と同じ、7.0リッターV型8気筒ツインターボを搭載する予定だが、最高出力はかつての750hpから、フェラーリ「ラ フェラーリ」を凌ぐ1,000hpに向上するそうだ。『Saleen Owners and Enthusiasts Club』では、S7 LMの推定価格をおよそ100万ドル(約1億円)と伝えている。

これファンにとって嬉しいニュースだが、以前からサリーンが財政難に陥っていることを考慮すると、懐疑的にならずにはいられない。かつてフォード「マスタング」をチューンする会社としてスタートしたサリーンは、史上最もクレイジーなスーパーカーの1つを作り上げ、それからもっとソフトで手に入れやすい「S5Sラプター」というスーパーカーの生産を計画していたが、2008年のニューヨーク国際オートショーで公開されたS5Sラプターは、発表直後に同社が経営破たんしたことで日の目を見ることがなかった。

現在のサリーン・オートモーティブ社は2011年に創立され、世間の注目を浴びた法廷闘争の末、2012年にサリーンの名称権を再び獲得した。それ以来、同社は数々の訴訟に巻き込まれ、数年前の時点では、手元に7,261ドル(約73万8,000円)しか残っていないと伝えられていた。昨年にはオークション会社GA Global Partnersによって、サリーンの独自開発したスーパーカーS7、そのレース仕様車「S7R」、そしてコンセプトカーとして発表されたS5Sラプターの資産や知的財産が競売にかけられている。しかし、サリーンは再びS7の権利を手にいれたらしい。今のところ、S7 LMが発表される時期については明言されていない。


By Joel Patel
翻訳:日本映像翻訳アカデミー